【症例】首、肩の痛みからくる吐き気、だるさなどの体調不良 50代女性

主訴

  • 1ヵ月前に化膿性扁桃炎になり熱が出た。
  • 1週間後に完治したが、吐き気、悪寒、だるさ、手の震え、過呼吸、頭がピリピリ痛む、首や背中のこわばりで起き上がれなくなる。
  • 精密検査で異常がなく、薬も効かず食事もまともに摂れなかった。
  • 背中を押すと吐き気が楽になったので、ひたすらマッサージをしていた。
  • その後、吐き気、悪寒、頭のピリピリがなくなる。
  • 現在は、首、肩、背中の痛みが強く、そのせいで体調不良が起きているのでは?と思い、当院へ来院。

症状

全体的な症状は落ち着いているが、首から背中の痛みが一番辛い。

体がだるい。(特に後頭部のだるさ)

頭がボーっとする。

上半身にこわばりがある。

化膿性扁桃炎になる前から首の凝りは感じていた。

トリガーポイント鍼療法

  • トリガーポイント鍼療法
  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

肩甲挙筋、頭半棘筋、僧帽筋、頚板状筋、菱形筋、背部多裂筋など。

触診では、首の横にある肩甲挙筋と後頭部から背中まで繋がる頭半棘筋に極度の緊張がみられました。

またエコー評価では、首から背中の表層の筋膜異常が全体的にあることがわかりました。

その点を踏まえ、首から背中までの筋肉に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:鍼治療は初めてだが、何とか楽になりたいとの思いから、刺激をしっかり入れる。鍼治療直後、首がスッキリするとのこと。

2回目:4日後に来院。この4日間で症状が半分まで良くなり、若干戻ってきた感じ。前回は後頭部が気になっていたが、今回は肩の付け根あたりが痛い。

3回目:3日後に来院。初回に比べ3割残っている感じ。仕事も休んでいたが復帰していつも通りできたので一安心。

4回目:1週間後に来院。体調が良くなって、趣味や仕事に打ち込んでいる。

5回目:1ヵ月後に来院。調子良い。エコー確認で表層の筋膜が良くなり、部分的な凝りはある。正常範囲内。経過良好。

まとめ

当院へ来院される前から少しずつ回復傾向にあり、その状態で鍼治療をしたことで改善するスピードが上がったように思います。

通常は、10回は通院が必要と思いますが、自然治癒力がある状態の方は、回復が早いです。

今回は、扁桃炎で体調を崩したときに同時に自律神経も乱れて、なおかつ首こりがあることで、様々な症状が現れていました。

首や背中の筋肉を柔らかくすることで、改善します。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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