鍼治療は頭痛と相性抜群!もう頭痛薬で痛みを抑えるのはやめにしよう

  • こめかみがズキズキ痛い!
  • 後頭部から頭全体が重い!
  • 頭痛のたびに薬に頼るのはやめたい!

このような悩みを抱えていませんか?

慢性的な頭痛は辛いですよね。

頭痛の原因の90%以上は、頭の中ではなく外にあります。

つまり、重たい頭を支えている首や肩の筋肉に原因があります。

鍼治療は、その筋肉の緊張を和らげ、頭痛を解消するために効果的な方法です。

この記事では、頭痛について、頭痛に対する鍼治療を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.頭痛とは

頭痛とは、首~頭にかけての痛みです。

頭痛は、一般的な病気として広く使われる言葉ですが、頭痛の種類や症状の現れ方も様々で、命に関わるものも含まれます。

ここでは、命に関わらない頭痛を解説しています。

2.頭痛の原因

頭痛の原因NO.1は、「首・肩こり」です。

次いで、目の疲れや睡眠不足が挙げられます。

また、ストレスやホルモンバランスの乱れなども頭痛と深く関わっています。

頭痛の原因は、日頃の生活習慣と関連があるものばかりです。

2-1.パソコンやスマホ

パソコンやスマホをしているときは、モニターやキーボードに目線が頻繁に移ることで目が疲れます。

近い場所を見続けることで、さらに目が疲れ、それが頭痛として現れます。

また、長時間同じ姿勢をキープするため、首・肩こりを発症し、目の疲れと相まって、それを補うことで姿勢が悪くなります。

よって、頭痛、肩こり、眼精疲労が現れ、悪循環に陥ります。

2-2.自律神経の乱れやストレス

自律神経は、活動中や緊張時に働く交感神経とリラックス時に働く副交感神経があります。

心身の疲労やストレス、生活リズムが崩れると、この2つの神経のバランスも崩れてしまいます。

その結果、不眠、めまい、吐き気などの体調不良が現れますが、頭痛もその症状の一つです。

緊張や疲労が蓄積すると、筋肉がギュッと収縮して硬くなり、凝りが発生します。

自律神経が乱れている人に、頭痛や肩こり持ちが多いのはそのためです。

はっきりとした原因がわからない頭痛は、自律神経の乱れやストレスが大きく関わっています。

以下の項目に心当たりはありませんか?

  • 毎日パソコンをしている。
  • 首・肩こりを日々感じている。
  • 疲れがとれない。
  • ストレスを感じることが多い。
  • 冷え性である。
  • 長時間同じ姿勢でいることがほとんどである。
  • 母親も頭痛持ちである。

複数当てはまる場合は、普段の生活習慣を改める必要があります。

ずっと同じ姿勢を続けることは、頭痛や肩こりの原因になります。

3.頭痛の種類と特徴的な症状

頭痛の種類は、大きく2種類に分かれます。

  • 一次性頭痛…特にはっきりとした病気があるわけではないのに繰り返し起こる頭痛。
  • 二次性頭痛…病気が原因で起こる頭痛。

二次性頭痛は、脳腫瘍やくも膜下出血など命に関わる頭痛です。

アルコールによる二日酔いの頭痛も二次性頭痛に含まれます。

これまでに経験したことのないような強い頭痛が突然起きたり、手足の麻痺やしびれ、ケイレン、激しい嘔吐、高熱などを伴う頭痛は、至急脳神経外科へ行ってください。

頭痛の90%以上は、慢性的な一次性頭痛です。

3-1.緊張型頭痛

頭痛の中で、一番多いのが緊張型頭痛です。

長時間同じ姿勢を続けることによって、首や肩の筋肉が緊張します。

緊張した筋肉は血行が悪くなり、やがて凝りとなって頭痛が現れます。

緊張型頭痛の特徴として、

  • 首・肩こりを伴う。
  • パソコン作業など同じ姿勢で座っている人に起こりやすい。
  • 後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような重い痛み。
  • めまいを伴うこともある。
  • 温めると楽になることが多い。

3-2.片頭痛

緊張型頭痛の次に多いのが片頭痛です。

はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、血管が広がり炎症を起こすことが原因と考えられています。

また、20~40代の女性に多いことから、ホルモンバランスの問題も関係していると言われています。

片頭痛の特徴として、

  • 片頭痛が起こる前に、視野の中にチカチカした光が見えることがある。(閃輝暗点)
  • ズキンズキンと脈打つような痛み。
  • 光や音に敏感になり、吐き気を伴うこともある。
  • 頭や体を動かすとガンガン頭に響いてさらにひどくなる。
  • 月に数回起きる。

3-3.群発頭痛

男性に多く、まれな頭痛です。

目の後ろを通っている内頚動脈の炎症が原因と考えられています。

群発頭痛の特徴として、

  • 目をえぐられるような激しい痛み。
  • 一度症状が現れると、1~2ヵ月毎日続く。
  • 一日に頭痛が現れる時間は1~2時間。

4.頭痛の一般的な治療

薬物治療がメインになります。

  1. 炎症を抑える。
  2. 痛みを抑える。
  3. 筋肉の緊張を和らげる。

それぞれの症状に応じた薬の処方や注射をします。

慢性的な頭痛を抱えている方は、市販薬で痛みを抑えている方も多いと思います。

できるだけ薬は使いたくないという方のために、鍼治療があります。

頭痛の鍼治療について、以下に詳しく解説しておきます。

5.頭痛の鍼治療

鍼治療の中には、様々な治療方法があります。

頭痛と相性が良い鍼治療として、「トリガーポイント鍼療法」があります。

詳しくご紹介しますので、参考にしてみてください。

5-1.トリガーポイントとは

トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。

銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。

その遠くの場所に感じる痛みを「関連痛」といいます。

頭痛の原因」がトリガーポイントであり、「症状」が関連痛です。

痛い場所と痛みの原因が一致しないということです。

症状と原因が一致しないことが筋肉の痛みの一番の特徴です。

頭痛では、痛みを感じている場所が関連痛であり、トリガーポイントは他の場所(首や肩)にあります。

5-2.頭痛のトリガーポイント

頭痛のトリガーポイント

✖がトリガーポイントで赤く記されているところが実際に痛みや凝りを感じている場所になります。

これは、頭半棘筋という首筋にある筋肉で後頭部にかけて付いています。

この筋肉にトリガーポイントができると、後頭部やこめかみに痛みが現れます。

つまり、首こりによる頭痛です。

頭痛のトリガーポイント

首の横にある胸鎖乳突筋のトリガーポイントです。

胸鎖乳突筋は、鎖骨から耳の後ろに付いていて、耳や目の症状に関係するトリガーポイントができやすい筋肉です。

頭痛の他、めまい、耳鳴り、耳の閉塞感などに関係します。

頭痛のトリガーポイント

肩こりで必ず治療ポイントとなる僧帽筋トリガーポイントです。

首筋、側頭部、顎にも痛みが現れます。

頭痛のトリガーポイント

首や肩以外のトリガーポイントが原因となる頭痛もあります。

それが顎の外側翼突筋トリガーポイントです。

顎関節症や噛みしめにより頭痛が現れることがあります。

頭痛のトリガーポイント

側頭部の頭痛は、首や肩に原因がある場合と側頭部自体に原因がある場合もあります。

長年頭痛を患っている方は、この側頭筋にもトリガーポイントができます。

5-3.頭痛のトリガーポイントをエコーで確認

近年の研究により、トリガーポイントは、筋膜、腱や靭帯など軟部組織にできることが解明されました。

頭痛の場合は、首や肩の筋膜にトリガーポイントができます。

頭痛のトリガーポイントをエコーで確認

横に伸びる白い線が筋膜です。

その筋膜を全体的に見て、より白く濃く写る部分は、筋膜の癒着が起こっていることを意味します。

頭痛の原因となるトリガーポイントは、首や肩の筋膜の癒着が原因です。

頭痛を和らげようとマッサージでいくら筋肉をほぐしてもすぐ元に戻ってしまうのは、筋膜に問題があるためです。

筋肉にアプローチするよりも筋膜にアプローチした方が頭痛や凝りがとれやすいです。

6.まとめ

いかがでしたか?

  1. 頭痛は鍼治療で解消する。
  2. 鍼治療の中でもトリガーポイント療法が効果が高い。
  3. 肩と首の筋膜を治療することが頭痛解消への近道。

薬に頼るのではなく、頭痛の緩和に鍼治療を試してみてください。

頭痛について詳しくはこちら

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