肩こりからくるしびれを放置してはいけない理由

  • ひどい肩こりで手がしびれるようになってきた!
  • 自然に治るかなと様子を見ていたのに、一向に回復の兆しがみえない!

しびれは、身体が発する危険信号です。

決して放置してはいけません。

この記事では、肩こりからくるしびれを放置してはいけない理由を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.肩こりが原因でしびれが出る理由

1-1.肩こりによるしびれの一般的な見解

肩こりは筋肉の血行不良によって、筋肉が硬くなり、その筋肉の凝りが神経を圧迫してしびれが出ます。

そのため、筋肉をほぐして柔らかくすることがしびれの解消につながります。

というのが一般的な見解です。

それをもう少し詳しく解説します。

1-2.肩こりは筋膜のシワが原因

肩こりは筋膜のシワが原因

近年の臨床研究により、肩こりは筋肉の凝りではなく、筋膜に異常があることがわかってきました。

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことです。

デスクワークなど同じ姿勢を続けていると、体の一部分だけに不必要な負担が加わり、筋膜が自由に動けなくなります。

本来筋膜は自由に伸び縮みをして、体の緊張をうまくコントロールしていますが、それができなくなるのです。

そうなると、筋膜がシワのように硬くなった状態になります。

これがコリです。(筋膜癒着部分=肩こりのコリの正体)

肩こりの原因は、筋膜の異常によるものです。

1-3.筋膜に異常が起きたらどうなる?

筋膜は全身を包むボディスーツのようなものです。

1ヵ所に異常が生じると、その異常を他の部分でかばおうとします。

この状態が続くと、かばった部分の筋膜にも異常が起こり、全身へ波及してしまいます。

1ヵ所の筋膜の異常が全身の痛みやしびれに繋がる可能性があるのです。

これが筋膜異常の厄介なところです。

また、筋膜の間には神経や血管やリンパ管などが通っているので、筋膜に異常があると神経に影響が出ることもあります。

しびれが出るのはこのためです。

2.肩こりでしびれが出る人の共通点とは?

2-1.ストレートネック

ストレートネックとは、本来なら首の骨(頚椎)がS字のように弯曲しているのに、真っすぐになってしまう状態のことをいいます。

頭の重さを首が支えているのですが、弯曲していることで、その重さを分散させる役目があります。

ストレートネックになってしまうと、頭の重さを分散させることができないので、首への負担が倍増します。

そのため、凝りやすくなるのです。

2-2.血行不良

肩こりによって、細かい血管が圧迫され、血液の循環が悪くなります。

手足が冷たく感じたり、冷え性の方は、肩こり持ちが多いのが特徴です。

2-3.デスクワーク

生活環境で一番問題になるがデスクワークです。

一日中座った状態で作業をしていると、肩こりになります。

15分に1回は、肩や首を回すよう心がけてみましょう。

3.肩こりでしびれが出る場所はさまざま

肩こりによるしびれは、決まった場所がしびれるとは限りません。

筋膜異常による肩こりは、あらゆる場所にしびれが波及するのが特徴です。

3-1.肩そのものがしびれる

肩が凝っている場所にしびれを感じることがあります。

ジンジンするような変な感覚が肩全体にします。

血行不良が考えられますので、温めることが大切です。

3-2.腕がしびれる

肩こりがひどくなると、まず腕がしびれるようになります。

二の腕や肩の付け根からしびれが肘まで広がっていきます。

痛みを伴う場合もあります。

3-3.手、指先がしびれる

指先がジンジン、ピリピリ、感覚が鈍くなります。

肩、腕、肘と繋がってしびれるパターンと指先だけしびれるパターンがあります。

指先のしびれだけの場合は、手根管症候群の可能性もあります。

手を使うことが多い女性になりやすい病気です。

3-4.首、頭、顔がしびれる

肩こりだけでなく、首も凝る人がなりやすいです。

顔半分や唇がしびれたり、しびれ方は様々です。

3-5.背中、肩甲骨まわりがしびれる

肩こりと一緒に背中が凝る人がなりやすいです。

肩甲骨の内側がしびれて、その後、肩や腕にしびれが広がる傾向にあります。

また肩甲骨の外側、肩の後ろの付け根がしびれることもあります。

指先までしびれが広がる傾向にあります。

3-6.全身がしびれる

筋膜異常は、しびれが広がる特徴があります。

手足、上半身や下半身だけ、右半身だけなど広い範囲に症状が広がります。

このような状態になると、一刻も早く専門家に相談してください。

4.肩こり、しびれに併発する症状も!

慢性的に症状が続いていくと、肩こりとしびれに併発する症状も出てきます。

特に肩・首こりは自律神経が乱れやすくなるので、自分で対処するのが難しくなります。

4-1.めまい

肩こりに伴い、めまいがするようになります。

ふわふわするようなめまい、立ちくらみなど。

4-2.吐き気

吐き気がするほど肩が凝る人もいます。

実際に嘔吐する場合もあり、気分不良になります。

4-3.頭痛

頭痛の多くは、肩や首の凝りが原因です。

ひどくなると、後頭部やこめかみなどを中心に痛みが広がります。

4-4.耳鳴り

肩こりよりも首こりが強い人は、耳鳴りを併発します。

耳鼻科でも原因がよくわからない場合は、凝りを疑ってみてください。

4-5.身体のだるさ、脱力感

自律神経失調症になった状態です。

自律神経は自分でコントロールすることができない神経なので、辛い病気です。

肩や首の凝りは、自律神経に深く関わっているので、肩こりを治療すると、少しずつ快方に向います。

4-6.息苦しい

これも自律神経の病気です。

呼吸が浅くなるのが特徴です。

首肩こり治療で快方に向かいます。

5.まとめ

いかがでしたか?

  • 肩こりの原因は、筋膜異常である
  • 筋膜異常によりしびれが出ることがある
  • 筋膜異常を放置すると、症状が広がっていく

肩こりからくるしびれは放置せず、専門家にご相談ください。

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