【症例】首、肩、腕、指先の痛みとシビレを伴う頚椎椎間板ヘルニア 50代女性

主訴

  • 半年前、右首、肩、腕、肩甲骨周囲、指先に痛みとシビレがあり、整形外科で頚椎椎間板ヘルニアと診断された。
  • その後、注射と薬(ロキソニン、メチコバール、リリカ)で経過観察していたが、効果はない。
  • カイロプラクテッィクに2回通院し、その際、揉まれたり引っ張られたりして酷くなり、今は症状が悪化している。
  • 仕事は事務職で一日中PC作業である。
  • 何十年も前に交通事故に遭い、それ以来肩こりがある。
  • 2ヵ月前からじっとしていても辛いので、早急に治したいと来院。

症状

・とにかく痛みとシビレが強く、交っている。

・痛みは、右首~肩、肩甲骨周囲~二の腕、肘周囲が強く、シビレは、肩、肘、母指、2.3指が強い。

・痛みは、重だるい鈍痛。

・特に前傾姿勢で症状が悪化する傾向がある。

トリガーポイント鍼療法

肩甲挙筋トリガーポイント

運動検査では、肩の動きで痛みはなく、頚部を前に倒す、右に向く動作で痛みとシビレが出るとのことで、頚部周辺の筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、頭・頚板状筋、頭半棘筋)、三角筋、前腕伸筋群などをメインに鍼治療を行いました。

鍼に恐怖感があるとのことで、初回は細い鍼で慣らしながら治療しました。

1~2回目:鍼後シビレがかなり取れたが、今度は痛みが際立ってきた感じ。変わらず安静時も症状があり、寝るときはどの姿勢でも辛い。

3回目:寝るのは楽になった。肩甲骨周辺の痛みが取れてきた。その他は、変化なし。

4回目:シビレは以前ほどない。左肩こりも感じるようになった。痛みは、脇~二の腕、シビレは、第2~3指の背側にある。痛み、シビレとも範囲が狭くなっている。初回の状態に比べると、半分改善した感じ。

5~6回目:元々ある肩こりのような症状になった。苦痛がかなり軽減された。一旦終了。

まとめ

週1で治療しました。

途中、2週間空きましたが、2ヵ月ほど通院し、日常生活も苦痛なく過ごせるようになりました。

症状が取れていく過程で、痛みの場所がコロコロ変わったりすることがあります。

これは、症状が増えて痛みが増しているのではなく、治っていく過程においての身体の変化です。

3ヵ月ほどかかるかなと思っていましたが、早めに改善して良かったと思います。

通常は、もう少し時間がかかるかと思います。

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