【症例】病院でストレートネックと言われるだけで対処してもらえなかった頭痛 40代女性

主訴

  • 2週間前からズキズキする頭痛が出てきた。次の日、重たい頭痛に変化。不安になったため、翌日頭痛外来を受診。CT検査をしたが問題なしと診断。レントゲン検査でストレートネックと診断。肩に筋肉注射をした。次の日、今まで肩こりを感じていなかったのに、段々と首と肩が重くなってきた。
  • 病院では、ストレートネックと診断されただけで、どう対処したらいいのかわからず不安。医学だけでは良くならないのかと思い来院。
  • 今まで頭痛が出たときは薬を飲むと次の日には楽になっていたが、今回は薬が効かない。

症状

・常に首肩が凝っており、頭が重たい感じ。(今まで肩こりの自覚はなかった)

・下痢気味でフラフラする感じもある。

・眠れなくなり、食欲もなくなっている。

・前頭部が圧迫される重さあり。

トリガーポイント鍼療法

頚部の筋からのMPSと判断し、トリガーポイント鍼治療を行いました。

【治療部位】

僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、頭半棘筋、菱形筋など

板状筋トリガーポイント

首と肩が凝っており、自律神経症状も強く出ていましたので、首と肩周りの筋肉を全体的に治療しました。

特に、頭痛に関しては、頭板状筋や肩甲挙筋のトリガーポイントが原因でした。

1回目:鍼治療が初めてで不安があるため、一番細い鍼で痛みなく治療をすることを目的に行う。痛みに敏感になっているので、まずは、鍼に慣れてもらうように心がけた。

2回目:前回鍼治療後3日目に、頭痛がなくなった。今は肩こりより首のこりが気になる。月に1.2回の治療計画で頭痛の回数を減らすことを目標とした。

3回目:2週間後に来院。頭痛は1回あった。季節の変わり目は不安である。

4回目:3週間後に来院。3日前に頭痛が出た。今までの経験上、この3週間頭痛になりそうな予感があったがならなかった感じ。鍼治療の効果が出ていると実感。月1の治療にする。

5回目:1ヵ月後に来院。4回ほど頭痛があった。初回のしんどさではないが。出掛けるときに頭痛になるのが不安である。

6回目:1回頭痛があった。調子は良かった。

7~9回目:だいたい、1回頭痛がある程度に安定している。生活しやすくなった。

10回目:かなり安定した生活を送れている。

現在継続治療中であるが、次回予約を取らず、ひどくなる予感がしたら治療するようにしています。

まとめ

長年頭痛を抱えてる方は、ひどくなりそうな予感があったりします。不安要素が強くなると頭痛だけでなく、精神的にも辛くなりますので、継続して治療することで、頭痛の回数を減らし、安心してもらうことが大切です。

常に緊張状態ですと、首や肩こりもひどくなりますので、頭痛も出やすくなります。

骨格上ストレートネックと診断されても、症状を軽減させ、日常生活も楽に過ごせるようになります。

薬を飲み続けていると、そのうち効きにくくなることもあります。根本的にアプローチするには、筋肉に直接働きかけることができる鍼治療が一番と思います。

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