首が回らない原因は?後頭部、首筋、肩甲骨、背中の痛みについて

  • 首が回らない。
  • 首筋から肩甲骨にかけて痛い。
  • 痛みの原因は何?

このような悩みを抱えていませんか?

首が痛くて思うように動かせないと憂鬱になりますよね。

朝起きてから首が回らない場合は、寝違えの可能性が高いですし、徐々に首の動きが悪くなった場合は、日々の疲労の蓄積から首筋の筋肉が硬くなっている可能性が考えられます。

この記事では、首が痛くて回らない原因と後頭部、首筋、肩甲骨、背中の痛みについて解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.まず首の動きをチェックする

首は、前後左右あらゆる方向に動かすことができます。

そのため、下記の6方向の動きをチェックして、動かしにくい方向を確認してみましょう。

痛みがある場合は、無理矢理伸ばさないようにしてください。

ある程度の可動域がわかればいいです。

1-1.首を前に倒す

首を前に倒す

1.上体をまっすぐにして立ちます。

首を前に倒す

2.首を前に倒し、10秒伸ばします。

首を前に倒す

3.さらに首を前に倒し、10秒伸ばします。

首を前に倒すとき、背中をまっすぐにして猫背にならないように注意。

60度傾けられるのが正常範囲。

1-2.首を後ろに倒す

首を後ろに倒す

1.上体をまっすぐにして立ちます。

首を後ろに倒す

2.首を後ろに倒し、10秒伸ばします。

首を後ろに倒す

3.さらに首を後ろに倒し、10秒伸ばします。

首を後ろに倒すとき、背中を曲げずにまっすぐに保つ。

50度傾けられるのが正常範囲。

1-3.首を横に倒す

首を横に倒す

1.上体をまっすぐにして立ちます。

首を横に倒す

2.首を右に倒し、10秒伸ばします。

首を横に倒す

3.さらに首を右に倒し、10秒伸ばします。

4.反対側も同じように行います。

肩が傾いてしまわないように、首だけ横に倒す。

左右での違いを確認する。

50度傾けられるのが正常範囲。

1-4.首を横に回す

首を横に回す

1.上体をまっすぐにして立ちます。

首を横に回す

2.首を右に回し、10秒伸ばします。

首を横に回す

3.さらに首を右に回し、10秒伸ばします。

4.反対側も同じように行います。

両肩が動かないように首だけ横に回す。

60度回せるのが正常範囲。

正常範囲まで首が動かせない場合は、筋肉が硬くなり痛みの原因になっていると想定できます。

無理に伸ばそうとすると悪化する危険がありますので、やめましょう。

痛みがどのあたりに出るのかわかればいいです。

2.痛む場所は後頭部、首筋、肩甲骨、背中、肩などさまざま

2-1.首は細かな筋肉が重なり合っている

首は細かな筋肉が重なり合っている

首の筋肉は、他の筋肉に比べて、細かな筋肉が互いに重なり合っていて、前後左右自由に動かせるようになっています。

そのため、一つひとつの筋肉の力が弱いのです。

ましてや、一日中重たい頭を支えるために、ずっと働き続けています。

日々の疲労が蓄積する理由がわかります。

首の筋肉は、疲労しやすく、またその疲労を解消しにくいといった側面があるため、ちょっとしたことでも痛みが発生するのです。

2-2.首の筋肉は背中まで続いている

首の筋肉は、首だけにあるのではなく、背中の奥深くの方まで続いているのがわかると思います。

首を傷めても背中の方まで痛みを感じるのは、そのためです。

背中が痛くても、それは首の筋肉に痛みの原因が存在するからなのです。

2-3.首の筋肉にできるトリガーポイントがあちこちに痛みをとばす

首の筋肉にできるトリガーポイントがあちこちに痛みをとばす

トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。

銃の引き金を引くと弾が遠くに飛んでいくのと同じように、トリガーポイントが引き金になり遠くの場所に痛みを飛ばします。

この図は、僧帽筋のトリガーポイントがどこに痛みを出すか表したものです。

✖がトリガーポイントで、赤で記されているところが痛みを感じている場所になります。

このように、後頭部の付け根や肩、背中、肩甲骨内側に痛みを出しているのがわかります。

トリガーポイントは、普段の生活の中で一番負担がかかっている筋肉にできます。

負担がかかり続けると、痛みとして現れます。

3.首が回らない原因は?

首が回らない原因は、2つあります。

痛みでこれ以上回らないケース筋肉が硬くなってこれ以上伸びないケースです。

何ヵ月も首が回らない場合は、どちらも考えられます。

寝違えたり、首を捻ったり、いつ痛くなったかはっきりわかる場合は、前者です。

日々の積み重ねで痛みが少しずつ悪化して、回らなくなった場合は、後者です。

どちらもトリガーポイントが存在しますが、前者の方が比較的早く痛みも治まり、首も回るようになります。

後者は、筋肉が硬く凝り固まってしまって伸びにくい状態になっています。

慢性的なものは、ストレッチなどでゆっくり筋肉を伸ばすことが重要です。

4.まとめ

いかがでしたか?

首が回らない原因は、首の筋肉に問題があることが理解できたと思います。

また、首を傷めても、背中など広い範囲に痛みが及ぶ場合は、トリガーポイントが原因です。

自分でストレッチをしたり、日頃から姿勢に気をつけるなどの対策が必要です。

それでも改善しない場合は、トリガーポイントの専門家にご相談ください。

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