【症例】首を動かすと肩甲骨内側、脇、肩腕の付け根が痛い 30代男性

主訴

  • 8ヵ月前に肩と腕の付け根が痛くなり、整形外科で五十肩と診断されリハビリをしていたが、3ヵ月前から日に日に痛くなって、今月になり首が痛くなった。
  • 姿勢の悪さや仕事での肉体労働が原因と考えている。
  • コロナで仕事量も減っているので、集中的に治したいと当院へ来院。

症状

首肩関節とも可動域は正常。

首を後ろに倒したときだけ肩甲骨周りに痛みが走る。

日によって痛みを強く感じる部位が移動する。

トリガーポイント鍼療法

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  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

肩甲挙筋、棘下筋、僧帽筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など。

触診や運動検査の結果、肩関節周りに痛みが出ているが、五十肩の症状ではなく、首周りの筋肉に原因があると推測されました。

特に首横にある肩甲挙筋は、肩甲骨まで繋がっています。

そのため、肩甲骨周り(内側、外側、脇)などに痛みを飛ばします。

肩甲挙筋や棘下筋を中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:モワっとした痛みがなくなり、すっきり痛い感じ。

3回目:変化なし。

4回目:全体的に薄っすら痛い感じ。

5回目:先週より痛みが減少。不安感がなくなってきた。

6回目:ぼんやり痛い感じ。

7回目:首痛はなくなったが、肩甲骨の痛みが増した。

8回目:肩甲骨の痛みが減り、首は鈍痛。

9回目:痛みが減ったことで、今まで感じていなかった痛みが出始めた。

10回目:1日激痛があり、その後自然と治まった。

11~12回目:現状維持。

13回目:肩甲骨の痛みが減少。その他は変化なし。

14~17回目:現状維持。安定している。

18回目:4時間運転することがあり、首から肩甲骨にかけての痛みが悪化。

19回目:部分的に筋肉が硬い。先週より痛みは減少。

20回目:3日前に痛みが悪化。

21回目:落ち着いて安定している。

22回目:1ヵ月後に来院。1日痛い日があったが、安定している。仕事も入ってきたので、悪化したら休みを取って来院するとのこと。

まとめ

週1回の鍼治療を継続して行いました。

現在完治までは至っていませんが、緩解悪化を繰り返しながら、症状が落ち着いている状態です。

仕事柄狭い場所に入ったり、難しい姿勢で首や肩を動かすので、痛みが再発すると思います。

ある程度の状態をキープできるようになるまで治療しておくと、その後悪化したときにすぐ鍼治療をすると、症状も早く落ち着いてくるようになります。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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