肩こりで鎖骨が痛い原因と治し方

  • 肩こりがひどくて、鎖骨が痛い!
  • 圧迫感がして呼吸が苦しい!

このような悩みを抱えていませんか?

肩こりで鎖骨周辺が痛くなると、息苦しく感じたり、胸がつまるような症状が現れます。

この記事では、肩こりで鎖骨が痛い原因と治し方を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.肩こりと鎖骨の関係

  • 肩こりと鎖骨の関係
  • 肩こりと鎖骨の関係

一般的な肩こりは、画像の部分がよく凝ります。

この筋肉は僧帽筋という肩こりで代表的な筋肉です。

僧帽筋は、首から背中まで広範囲にありますが、その一部は鎖骨についています。

つまり、肩だけでなく、鎖骨付近に痛みが現れても不思議ではありません。

また、猫背などの姿勢の悪さにより、鎖骨に痛みが出ている可能性があります。

長時間のデスクワークで、猫背になりやすいです。

猫背姿勢

猫背になると、以下のような順番で凝りが広がります。

  1. 猫背…背中の筋肉(僧帽筋や菱形筋)が張る。
  2. 肩甲骨が外転する…左右の肩甲骨の間が広がり、背中の筋肉が緊張し凝りが現れる。
  3. 肩が前に出る…巻き肩になり、胸の筋肉(大胸筋)が凝りやすくなる。
  4. 首が前傾し、顎が上がる…パソコンでモニター見るときになりやすい姿勢で、首筋から肩にかけて筋肉が緊張し、肩こりになる。

肩こりになる人の特徴は、猫背で長時間同じ姿勢でいることです。

猫背になると、背中➡胸、肩➡首の順で凝りができやすいです。

肩こりは、肩だけでなく、胸や首横の筋肉にも影響を与えます。

鎖骨周辺の痛みは、その首と胸の筋肉の凝りに原因があります。

2.鎖骨の上の痛みに関わる筋肉

2-1.胸鎖乳突筋

  • 胸鎖乳突筋
  • 胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋は、耳の後ろ骨から鎖骨の内側についている筋肉です。

首が前傾し顎が上がる姿勢を続けていると、胸鎖乳突筋がパンパンに緊張し、首こりとなります。

胸鎖乳突筋に凝りができると、このように鎖骨周辺や頭、目などに痛みが現れます。

鎖骨の痛みに加え、喉の圧迫感や頭痛、目の疲れを併発することもあります。

2-2.斜角筋

  • 斜角筋
  • 斜角筋

胸鎖乳突筋の近くに斜角筋という筋肉があります。

この筋肉も鎖骨の痛みに関わります。

斜角筋は、胸鎖乳突筋の後方に位置し、鎖骨の下を通り肋骨についています。

斜角筋が硬くなると、胸郭出口症候群といって、斜角筋の間を通る腕神経叢という神経が圧迫され、腕のだるさやしびれ、血行障害が現れることがあります。

20~30代の女性に多く、なで肩の人になりやすいです。

斜角筋に凝りができると、鎖骨の上下に痛みが現れます。

この図では、指先まで痛みが広がっています。

3. 鎖骨の下の痛みに関わる筋肉

3-1.大胸筋

  • 大胸筋
  • 大胸筋

大胸筋は、鎖骨の下、肋骨の上など胸全体を覆う筋肉です。

先に説明したように、猫背になると肩が前に出てくるため、大胸筋が凝ります。

大胸筋に凝りができると、鎖骨の下や胸全体、肩に痛みが現れます。

デスクワークでは、必ず凝りができるので、ストレッチをすることが大切です。

4.肩こりによる鎖骨の痛みの治し方

4-1.胸鎖乳突筋を押す

胸鎖乳突筋を押す

鎖骨の内側上から耳の後ろに向かって筋肉をつまんで圧迫する。

その間で、特に凝りを感じる所を5秒圧迫する。

ゴリゴリほぐすのではなく、心地よい力で行う。

3セット行う。

4-2.斜角筋を押す

斜角筋を押す

胸鎖乳突筋の後ろにある斜角筋を5秒圧迫する。

鎖骨の真ん中辺りから鎖骨の上を目安に探す。

右の斜角筋をマッサージするときは、左の指を深く入れ、上手に圧迫できると、胸や背中、腕や脇の方に響く。

神経が走行しているので、弱めの力で行う。

3セット行う。

4-3.大胸筋ストレッチ

大胸筋ストレッチ

左肘から指までを壁につける。

大胸筋ストレッチ

この状態で、首と上体を右に回して、20秒伸ばす。

反対側も同じように行う。

3セット行う。

大胸筋ストレッチ

少し高い位置に肘から指までを壁につける。

大胸筋ストレッチ

首と上体を右に回すと同じ大胸筋でも伸びる部分が変わる。

より伸びやすい角度をみつけて行う。

3セット行う。

5.まとめ

いかがでしたか?

肩こりで鎖骨が痛い原因と治し方を解説しました。

  1. 首の筋肉…胸鎖乳突筋と斜角筋
  2. 胸の筋肉…大胸筋

この筋肉を柔らかくすることが大切です。

鎖骨の痛みでお悩みの方は、ご連絡ください。

肩こりについて詳しくはこちら

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