【症例】首・肩こり・うつ病 40代女性

主訴

  • 5年前、仕事量の増加、ストレスで倒れメニエール病と診断。
  • その後、精神科でうつ病と診断され、薬を多いときで40錠服用。
  • 現在は、めまいはなく、薬は精神安定剤、睡眠導入剤、頭痛薬、抗うつ剤、抑うつ剤、漢方など服用している。
  • 17歳のとき、パニック障害の既往あり。たまに過呼吸になる。
  • 5年前から症状が良くならないので、首の凝りが原因ではないかと思い、来院。

検査

頚椎前屈(+)、後屈(+)、回旋(+)、側屈(+)どの動きでもつっぱり感や痛みあり。

トリガーポイント鍼療法

【治療部位】

僧帽筋、肩甲挙筋、頭・頚板状筋、頭半棘筋、後頭下筋群、起立筋など

頭半棘筋トリガーポイント

首が凝って精神的なストレスを抱えている方は、頭半棘筋やその奥にある多裂筋にトリガーポイントが形成されています。

それと同時に筋肉も緊張状態が続いているため、全体的に柔らかくすることと深部の筋肉もアプローチしなければいけません。

今回は、午前と午後に分け、1日2回治療しました。

まとめ

治療後、メールを頂き、2日は自分の体ではないようで楽だったが、その後元の状態に戻ったとのこと。

まだ、1回目なので今後継続していきます。

うつ病は、心だけの問題ではなく、身体にも不具合が生じます。

特に、首肩のコリを訴える方が非常に多いです。

自律神経に大きく関わる部位でもありますので、首の調子が悪いと精神的に滅入ることが増えます。

ストレスは、首に反応が現れるので、強く凝りを感じるようなら早めの対処が必要です。

首こり(頚性神経筋症候群)について詳しくはこちら

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