【症例】勝手に頭が前に下がることによる首の痛み 70代女性

主訴

  • 日ごろ続けている体操を2週間後から肩が重くなり、勝手に頭が前に下がるようになった。
  • そのせいで、首が痛く、動いているとしんどくなる。
  • 整形外科では、レントゲンで異常はなく、若干のストレートネックと加齢が原因と言われ、湿布と薬を処方された。
  • 2ヵ月前から症状が現れており、しっかり治したいと当院へ来院。

症状

痛みは重たい痛み。

歩行時や座っているときに自然と頭が下がり、首から肩全体が重くなってしんどい。

呼吸が苦しくなる。

首を左右に回す動きで可動域制限がある。

トリガーポイント鍼療法

  • 僧帽筋トリガーポイント
  • 肩甲挙筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など

体を触ってみると、首筋から背中まで筋肉の緊張が強く感じられました。

頭が下がると、首から背中までの広範囲の筋肉が引き伸ばされ、その姿勢を維持していると、次第に疲れていき、筋肉が張って緊張状態になります。

その姿勢から、首を上げようとするので、今度は首の横にある肩甲挙筋が凝ってきます。

そのため、首から背中までの筋肉を中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:鍼治療後、首を真っすぐにして歩くことができた。夕方になると、また頭が下がる。

3回目:呼吸が楽になってきた。

4回目:重い痛みが減ってきた。

5回目:歩行時のみ頭が下がる。トータルで良くなっている。

6~9回目:現状維持。

10回目:かなり良くなった。

11回目:歩行時にも頭が下がらなくなり、重だるさがなくなっている。終了。

まとめ

週1の鍼治療を続けて行いました。

首を真っすぐにしたくても疲れてくると、どうしても頭が前に下がってきます。

鍼治療は、筋肉の緊張をとることで、疲れが溜まりにくくなるため、自然と姿勢も保てるようになります。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

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