頚性めまいとは?首のトリガーポイントとの関係

  • 頚性めまいって何?
  • 首に原因があるような気がする!
  • めまいとトリガーポイントの関係を知りたい!

このような悩みを抱えていませんか?

原因不明のめまいのほとんどが「頚性めまい」であり、首のトリガーポイントが原因となります。

この記事では、頚性めまいについて、トリガーポイントとめまいの関係を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.頚性めまいとは?

頚性めまいとは?

頚性めまいは、「めまいの原因が首にある」ということです。

首の前後左右の動きや首を回す動作によって、めまいが起こります。

その原因は、首の筋肉や靭帯の異常が多く、いくつかの原因が重なります。

検査の結果、異常が見当たらない場合は、頚性めまいの可能性が高く、首の筋肉異常を疑ってみてください。

2.頚性めまいの原因

2-1.生活習慣

デスクワークや姿勢の悪さなどの日々の生活習慣が首こりを悪化させ、めまいを起こす引き金になります。

長時間同じ姿勢でいることが一番の原因です。

2-2.首のケガ

交通事故やラグビーなどのコンタクトスポーツで首を怪我した経験がある方にめまいが起こることもあります。

一度首を傷めると、根本的に治らないまま生活しているためです。

3.頚性めまいの現状(論文一部抜粋)

3-1.頚性めまいの性別年代別患者数

  • 男性年代別めまい患者…70歳>60歳>50歳
  • 女性年代別めまい患者…70歳>60歳>50歳と80歳

3-2.頚性めまいに伴う症状

  • 首肩こり…79%
  • 頭痛…46%
  • 腕や手のしびれ…22%
  • 肩甲骨の痛み…12%
  • 耳鳴り…5%

3-3.頚性めまいの誘因

  • 10~29歳男性…スポーツ、デスクワーク、ゲーム
  • 30~59歳男性…デスクワーク
  • 60歳以上男性…農作業、庭仕事、無理な姿勢での長時間テレビ視聴
  • 10~29歳女性…デスクワーク、育児、スマホ操作
  • 30~59歳女性…デスクワーク、育児
  • 60歳以上女性…農作業、庭仕事、無理な姿勢での長時間テレビ視聴

3-4.頚性めまいの治療と予後

  1. 首や肩の筋肉が緊張した状態のまま、首への過度な負荷が続くと、めまいを含めた頭痛や耳鳴りなどの症状が長引き悪化しやすい。
  2. 頚性めまいを改善させるには、首と肩の筋肉の緊張をとる治療をすることが最も重要である。

参考文献:頚性めまいの重要性

4.めまいと首の関係

4-1.首こりが原因

めまいと同時に首こりを訴えている方が多いです。

首こりの自覚がない方でも専門家が丁寧に触ると、凝りを発見できます。

めまいに伴いやすい症状は、耳鳴りや難聴などの耳の症状が多く、これも首こりが原因と考えられます。

4-2.首の動きでめまいがひどくなる

めまいは何かのきっかけでひどくなります。

例えば、立ち上がる、頭を上げる、後ろを向くなどすべて首が動きます。

首の動きによってめまいがひどくなる場合は、頚性めまいの可能性があります。

4-3.めまいが起こる前から首に違和感があった

めまいの前兆として、首や肩の痛みからめまいが起こることがあります。

めまいが起こる前に首に違和感があった、肩が凝り気味だったということはよくある話です。

5.めまいとトリガーポイントの関係

頚性めまいの原因となる首こりには、必ずトリガーポイントがあります。

トリガーポイントとは、「痛みの引き金になる点」という意味です。

トリガーポイントは、筋膜、腱や靭帯などにできることが最近の研究でわかってきました。

頚性めまいは、首や肩の筋膜にトリガーポイントができます。

筋膜の癒着

横に伸びる白い線が筋膜です。

その筋膜を全体的に見て右側の部分は、筋膜が縮こまり分厚く見えます。

これがトリガーポイントであり、首こりの原因です。

胸鎖乳突筋トリガーポイント

頚性めまいの原因となる首の横の胸鎖乳突筋のトリガーポイントです。

胸鎖乳突筋は、鎖骨から耳の後ろに付いていて、耳や目の症状に関係します。

首は、5㎏程の重さがある頭を常に支えているため、首の横の筋肉が凝り固まります。

特に胸鎖乳突筋は、トリガーポイントの宝庫といわれており、めまいの他、頭痛、耳鳴り、耳の閉塞感など様々な症状を引き起こします。

6.まとめ

いかがでしたか?

  1. 頚性めまいの原因は、首こりにあり。
  2. 首の筋肉を和らげることが第一。
  3. 首のトリガーポイント治療が改善への近道。

頚性めまいにお悩みの方は、ご連絡ください。

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