【症例】大学生のメニエール病と自律神経失調症 20代女性

主訴

  • 大学3年生で半年前から休学している。
  • 大学2年の時にめまいや吐き気が出てきて、点滴などで良くなっていたが、今回は症状が良くならない。
  • 病院では、メニエール病と自律神経失調症、不安障害と診断された。
  • 現在は地元である広島に帰省療養中で、3ヵ月後に大学に復帰したいということで当院へ来院。

症状

主症状は、めまい、吐き気、動悸、不眠、頭痛である。

めまいは、ふわふわするめまいである。

外出が不安。

スマホやパソコンなどの画面を見るのがしんどい。

トリガーポイント鍼療法

  • 肩甲挙筋トリガーポイント
  • 頭半棘筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など。

触診の結果、首肩周りが緊張している状態で、自律神経の問題だとすぐわかりました。

大学復帰まで2ヵ月という期間でできるところまで治すためには、週2回の治療が必要でした。

鍼治療に特に不安はないとのことで、太めの鍼でトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:めまいの緩和を実感した。頭痛と吐き気が頻繁にある。動悸は若干減った。めまいが一番良くなった。

3回目:動悸はなかった。めまいと頭痛と吐き気が少しある。首こりが強い。

4回目:良くなってきているが、今はめまいと吐き気が主症状。

5回目:スマホを見るとめまいがしてしんどかったが、良くなった。今は吐き気が辛い。

6回目:吐き気が少し減少。動悸とめまいが少しあるのが気になる。

7回目:首こりが気になる。めまいと同時に吐き気がたまにある。

8回目:全体的に良くなったが、不眠がひどい。(入眠困難と中途覚醒)

9回目:だいぶ良い。不眠のせいでめまいっぽい感じがする。

10回目:朝4時に目が覚める。いつも付き添いがいるが、今日は一人で来れてうれしかった。

11回目:良くなっている。

12回目:だいぶ安定してきた。来週から大学に復帰する。終了。

まとめ

自律神経症状が強く現れている症例でした。

最終的には一人で外出できるようになり、自分でできることが増えていきました。

症状が改善していくと、少しずつ自信が出てくるので、気持ち的にも楽になります。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

メニエール病・めまいについて詳しくはこちら

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