【症例】胃痛と食欲不振から始まった不安障害 40代女性

主訴

  • 1年程前に胃痛と食欲不振になり、良くなったり悪くなったりを繰り返していた。
  • その後、不眠症になり動悸や手、足汗が出て、意味もない恐怖感に襲われるようになった。
  • 心療内科で気分を抑える薬を服用し眠れるようになったが、3ヵ月後食欲不振と同時に不安感も悪化し、この状態を繰り返している。
  • このままでは根本的に改善しないと思い、当院へ来院。

症状

体の緊張がとれない。

胃痛が強い。

特に朝うつっぽくなり、手足の汗がとまらない。

食欲がわかない。

首の凝りが強い。

トリガーポイント鍼療法

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  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

頭半棘筋、肩甲挙筋、僧帽筋、頚板状筋、菱形筋など。

触診の結果、首の筋肉に過度な緊張が感じ取れました。

当時に背中の筋肉の張りもあり、自律神経の異常が疑われたため、首~背中の緊張部分に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼を使い痛みが出ないよう刺鍼する。

2回目:鍼治療3日後、胃痛が減少。そのため、体が良くなっている実感があると同時に不安感も減少。

3回目:3食たべられるようになった。朝手足の汗は出るが、朝のうつっぽさはなくなってきている。

4回目:少しずつ落ち着いてきている。

5回目:不安感もなくなり、全体的に安定している。

6~8回目:状態維持し安定している。

9回目:胃痛が出始めた。前ほどの痛みではない。

10回目:前回より痛みが強くなってきた。

11~13回目:胃痛の波があったが、落ち着いた。

14回目:気分も安定して大丈夫とのこと。

まとめ

5回目まで週1、その後2週間に1回の鍼治療を継続していきました。

順調に改善していき、途中で症状がぶり返しましたが、その後安定していきました。

自律神経の不調により現れる症状なので、首周りの凝りを中心に解消していくことが大切です。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

自律神経失調症について詳しくはこちら

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