【症例】ストレス性神経疲労と不眠、自律神経の乱れ 60代女性

主訴

  • 1年以上前に不眠に陥り、その後病院でストレス性神経疲労と診断された。
  • 主症状は、不眠だが、その他動悸、不安、気の沈み、食欲不振、頻尿、足の痛みなど症状が多岐にわたる。
  • 要因としては、ご主人の介護を続けていた時期があり、その行為自体はストレスではなかったが、介護をしなくてよくなった途端に不眠となり、動悸や不安感、食欲不振などの症状が現れ始めた。
  • 現在はクリニックで入眠剤、安定剤を処方してもらい服用しているが、効果があまり感じられない。
  • 娘さんの勧めで自律神経の調節をしてもらえる当院へ来院。

症状

症状は多いがとにかく不眠が辛い。

介護は苦ではなく、気が張っていて、それがなくなったことで一気に悪化したとのこと。

トリガーポイント鍼療法

  • トリガーポイント鍼療法
  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

頭半棘筋、菱形筋、背部多裂筋、僧帽筋、肩甲挙筋、頚板状筋など。

メンタル的な部分はクリニック、ここでは自律神経の調節ということで、首~背中の筋肉に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼を使いソフトに施術。気持ちが安定するまで3~6ヵ月かかると伝える。週2の鍼治療を開始。

2回目:鍼治療の日は、安定剤を飲まなかった。安定剤の効きが良くなった感じがした。

3回目:心配事が寝れない日があった。

4回目:調子が悪い。凝りの自覚が出てきた。

5回目:すごく調子が悪い。安定剤を4回飲んだ。

6.7回目:一進一退。睡眠が安定しない。

8回目:無理して出掛けることが多く、それがストレスになった。

9回目:軽い安定剤を1日3回服用している。

10回目:食事がきちんと摂れるようになった。

11回目:朝まで眠れるようになった。比較的調子良い日が多かった。

12回目:少しずつ良い日が増えてきたと実感している。今日は安定剤を飲んでいない。

13回目:多少1日おきに波があるが、全体的に良くなっている。眠りの悪い翌日は体調も良くない感じがする。

14~16回目:状態維持しつつ少しずつ改善している。晩酌もできるようになった。

17~20回目:人に会う日は安定剤を飲むが、調子が良くなっている。

21~26回目:安定維持。初回と比較して気分が半分まで上がってきた。次回より週1回の鍼治療に変更。

27~30回目:安定剤は1日1回になった。調子の波が全くない。ぐっすり眠れている。

31~35回目:現状維持。2週間に1回の鍼治療に変更。

36~38回目:安定剤を飲まない日が増えてきた。

39回目:安定している。

40回目:良い状態を維持し、気持ちの部分も落ち着いてきたので終了。

まとめ

自律神経の調節をすることにより、メンタルも落ち着いてきます。

無理に薬をやめようと思わず、気持ちに余裕を持って治療をしていくと、少しずつですが回復していきます。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

不眠症について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

なかいし鍼灸院