【症例】授業中の眠気、吐き気、頭痛、立ちくらみ、動悸などの自律神経症状と起立性調節障害 10代女性

主訴

  • 現在、女子高生であるが、中2の頃から授業中に急な眠気に襲われ、集中できなくなった。
  • 昨年睡眠のクリニックへ行き、薬を服用している。
  • 病院では睡眠障害と言われているが、ネットで調べていると、起立性調節障害ではないかと思っている。
  • 朝起きにくいことが多々あり、学校に行けないこともある。
  • 1年以上も薬に頼っているので、薬を止めたいのとちゃんと治したいと思い、当院へ来院。

症状

特に授業中の眠気が強い。

ここ1週間は、吐き気が強い。

頭痛や立ちくらみもよくあり、ひどいときは動悸がする。

朝は薬でなんとか起きている。

トリガーポイント鍼療法

  • 頭半棘筋トリガーポイント
  • 多裂筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、多裂筋、菱形筋など。

1時に布団に入るとのことで、まずは規則正しい生活を身につけることの大切さを伝え、毎晩のルーティンを決めてもらいました。

そして、鍼治療は週1を5回して、その後薬を止めてみましょうと伝えました。

鍼治療は、細めの鍼でトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細めの鍼を使用し、しっかり響かせる。

2回目:首がスッキリして血色が良くなった。吐き気が止まった。薬がなくても朝起きられるようになった。かなり良くなったが、しばらく続けていきましょうと伝える。

3回目:薬飲まずに生活できている。

4.5回目:また授業中に眠くなることが増えてきた。

6回目:今日は頭痛がひどかった。

7回目:調子が回復してきた。

8回目:頭痛がなくなり、状態良好。

9~11回目:状態維持。一旦様子見。

まとめ

自律神経症状は波があるので、急に良くなったり、悪くなったりを繰り返すことがあります。

それはまだ完全に良くなっていないので、調子が良くなっても何回か治療を続けることが大切です。

その結果、薬を止めることができます。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

起立性調節障害について詳しくはこちら

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