【症例】交通事故後遺症と後縦靭帯骨化症 50代女性

主訴

  • 1年前に交通事故に遭い、それ以来様々な症状が現れるようになった。
  • 事故後、MRI検査により後縦靭帯骨化症(OPLL)であることが判明した。
  • 自律神経症状によってメンタル面にも影響が出ており、定期的にケアしたいと当院へ来院。

症状

首がだるい。

後頭部がボワッとする。

手の指を動かしにくいことがある。

夕方頭痛がする。(こめかみ)

後縦靭帯骨化症のため、医師から「首を後ろに倒さないように」と言われており、あまり首を動かさないように生活しているため、左右に回したりしにくく、首の動きに可動域制限がある。そのため、車の運転が辛い。

気圧の変化により症状が悪化する。

トリガーポイント鍼療法

  • 肩甲挙筋トリガーポイント
  • 頭半棘筋トリガーポイント
  • 頭板状筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頭板状筋、頚板状筋、菱形筋など。

頚椎の中心部の頭半棘筋ラインの緊張が強く、自律神経が乱れている状態でした。

交通事故で首を傷めると、その後首の筋肉が硬くなり自律神経症状が現れます。

自律神経の機能がうまく働かなくなると、少しのストレスでも精神的なダメージを受けやすくなります。

自律神経を整えるためには、首の緊張をとることが大切です。

今回は、首から背中までの筋肉に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼で刺激する。

2回目:首の可動域に変化はないが、重だるさ、ボワッとした感じ、夕方の辛さは減少した。

3回目:重だるさや頭痛があり、結構しんどい。

4回目:前回より良い。集中力が低下している。

5回目:スッキリではないが、初回より良くなっている。ストレスがかかりメンタルが落ちている。

6回目:頭が浮腫んでいる感覚がする。

7.8回目:現状維持。

9回目:雨の日は良くない。首筋が気になる。

10回目:少しずつ良くなっている。首の動きが少しずつ動くようになっている。

11~14回目:現状維持。

15回目:首筋が気持ち悪い。

16回目:こわばり感がある。

17回目:首の重だるさがなくなっている。

18回目:首の辛さが減った。

19回目:首の調子が良くなっているので、3週間に間隔を空ける。

20回目:首をもう少し回しやすくしたい。

21回目:体調が安定している。

22回目:現状維持。

23回目:そこまで辛い日はなかった。

24回目:現状維持。

25回目:良くなってきている。

26~29回目:安定している。月1回メンテナンスへ。

30~38回目:月1メンテナンス。調子良いので、様子見。

まとめ

治療回数を重ねるにつれ、少しずつ改善していきました。

20回目あたりから、調子が安定するようになりました。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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