【症例】耳の下から首筋にかけての痛み 60代女性

主訴

  • 1ヵ月前から急激に左耳下から首筋にかけて痛い。
  • パソコンやスマホを使い過ぎるのが原因と考えられる。
  • 元々首は悪くリンパマッサージをして治っていたが、今回は効果がないので当院へ来院。

症状

左首の後頭部の付け根(くぼみ)が一番痛い。

枕が当たっても痛い。

起床時に首を回しにくく、頭痛が頻繁にある。

首を左に回す、前後に倒す動きで激痛。

トリガーポイント鍼療法

  • 胸鎖乳突筋トリガーポイント
  • 頭半棘筋トリガーポイント

施術部位

頭半棘筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、頚板状筋、頭板状筋など

耳の下には、耳の後ろから肩にかけて胸鎖乳突筋が、その後方には頭半棘筋があります。

エコー検査の結果、それらの筋肉に原因がありました。

患部を触ると、後頭部の付け根で痛みが強く、そのあたりを中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:細い鍼でゆっくり響かせる。

2回目:首の可動域が広がった。朝の痛みも減った。

3回目:頭を動かすと、フワッとしためまいがある。

4回目:初回の症状が10だとすると6になった。

5~7回目:寝ている姿勢が特に辛い。

8回目:筋肉の奥の方に痛みを感じる。

9~10回目:痛みのある場所が後方へ移動した。

11~12回目:朝の痛みがなくなり、今は夜が痛い。

13~14回目:現状維持。

15回目:首を左右に回す動きの制限がとれた。あと少しな感じ。

16回目:朝も夜も痛みを感じなくなった。めまいもなくなった。終了。

まとめ

週2、または週1で鍼治療を継続して行いました。

症状の変化としては、初回から数回で半分までよくなり、その後停滞期があり、改善しました。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

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