【症例】パソコン作業による耳鳴り、難聴 50代女性

主訴

  • 元々、右耳は聞こえにくいが、半年前から左耳の耳鳴りと難聴がある。
  • 検査では異常がなく、薬、漢方を服用しているが、変化なく、今は漢方がメイン。
  • ストレートネックで、首こりの自覚がある。

症状

耳鳴りにより聞こえにくい。

低音のゴーという音とセミの鳴き声の2種類が鳴っている。

常に耳鳴りがあるが、音量は日によって違う。

イライラしたときや仕事量が増えると耳鳴りがひどくなる。

首を左に回す、倒す動きで左首が痛い。

耳鳴り、難聴とも左耳なので、首の痛みと関連がある。

トリガーポイント鍼療法

  • 胸鎖乳突筋トリガーポイント
  • 肩甲挙筋トリガーポイント

施術部位

問診、触診、エコー観察の結果、乳突筋と肩甲挙筋の筋膜異常が疑われたため、トリガーポイント鍼療法にて施術を行いました。

症状経過

1回目:顎二腹筋で鍼の響きを強く感じる。

2回目:鍼後、2日間耳鳴りが減った。その後、元に戻った。

3回目:変化なし。初回の状態が続いている。

4回目:耳鳴りがない時間もあったが、耳鳴りがまだある。

5回目:常に耳鳴りがある。

6回目:耳鳴りが突然なくなった。また鳴りだしたら来院する。一旦様子見。

まとめ

週1の鍼治療を6回行いました。

5回目まで良かったり悪かったり、一進一退の状態でしたが、6回目に急に耳鳴りが消失いたしました。

通常の治り方は、耳鳴りの音が少しずつ小さくなったり、鳴っている時間が短くなったりしながら、改善していきます。

突然、耳鳴りが消失することは滅多にありません。

その後、耳鳴りは再発していないようです。

原因を突き止め、継続することが大切と改めて感じました。

耳鳴りや難聴でお困りの方は、ご連絡ください。

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