【症例】睡眠不足による突発性難聴 50代女性

主訴

  • 3週間前に突然右耳の詰まり、高音難聴を発症し、耳鼻科で突発性難聴と診断された。
  • 以前にも同じような症状の経験があり、今回で4回目でいつも右耳に症状が現れる
  • 仕事が忙しく睡眠不足が続いていたので、それが引き金になったと思う。
  • 耳鼻科で治療しているが、改善がないので、当院へ来院。

症状

主症状は、耳の詰まり。

耳鼻科では高音難聴と言われたが、自覚はない。

薬のみの治療で、プレドニン、イソバイド、アデホスコーワを服用しているが全く効果がない。

睡眠は中途覚醒しやすく、1ヵ月間続いており、疲れがとれない。

人混みで詰まりやすい。

トリガーポイント鍼療法

  • トリガーポイント鍼療法
  • トリガーポイント鍼療法

施術部位

胸鎖乳突筋、頭半棘筋、僧帽筋、肩甲挙筋、頚板状筋、菱形筋など。

エコーで筋膜を観察すると、左右差が大きく、右首の横にある胸鎖乳突筋や肩甲挙筋、後頭部に付着する頭半棘筋に筋膜異常がありました。

耳周りの血行促進を目的に、その部分を集中してトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。左はよく響くが、右は鈍くなっておりあまり感じない。週2回の鍼治療とする。

2回目:調子良かったが、雨の日に詰まりがひどかった。詰まりと同時にザワザワした感覚がする。右首の鍼も響くようになった。

3回目:鍼の日と翌日調子が良く、今日は少し戻った。ザワザワ感も減少気味。筋肉の緊張が緩んでいる。

4回目:やはり雨の日は、詰まりとザワザワ感が強い。

5回目:耳鼻科で聴力検査を行い、聴力が正常範囲に戻っていた。症状はあるものの、初回に比べて全体的に良くなっている。

6回目:昨夜から調子が悪い。それまでは良かった。風呂に入って温まると調子良い。

7回目:仕事が忙しいせいか、停滞気味。

8回目:週1回の鍼治療とする。良い日が増えてきている。

9回目:1日しんどい日があったが、良くなっている。

10回目:現状維持。

11回目:2週間に1回の鍼治療とする。

12.13回目:静かなところでザワザワ感ある程度。

14~17回目:現状維持。忙しさによって詰まりが出たり出なかったりする。

18~20回目:耳の詰まりが気にならなくなった。

21回目:1ヵ月後に来院。1ヵ月波もなく安定。苦痛ではなくなった。終了。

まとめ

週2、週1、2週間に1回と少しずつ間隔をあけていき、安定したところで月1チェックを行い終了しました。

天候や忙しさなどで症状に波がありましたが、睡眠が安定することで、体の状態も上がっていきました。

体の状態が良くなると、少しずつ症状も改善していきますので、根気強く続けていくことが大切です。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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