
- 突発性難聴のツボを知りたい!
- ツボを使って自力で治したい!
このような悩みを抱えていませんか?
突発性難聴は、突然発症し難聴、耳鳴り、耳閉塞感、めまいなどの症状を伴う疾患で、主に内耳の機能障害が原因とされています。
一般的にはステロイドなどの薬物療法が中心ですが、日常的なセルフケアとしてツボ刺激が症状緩和に役立ちます。
耳周りや手のツボを使うので自分でも行いやすく、毎日のセルフケアに取り入れて、症状が固定される前に自力でできることはやりましょう。
この記事では、突発性難聴のツボを使って自力で治す方法を鍼灸師である私が解説しています。
是非、参考にしてみてください。
1.突発性難聴に効くツボ
1-1.耳の周囲にあるツボ

突発性難聴の特効穴は、耳の穴の前にある上から順に耳門(じもん)、聴宮(ちょうきゅう)、聴会(ちょうえ)の3つです。
口を開けたときに凹む場所が聴宮です。
口を開けた状態で聴宮を中指で押さえ、聴会を人差し指、耳門を薬指で押さえます。
5秒間隔で口を開けたり閉じたりしながら指圧します。

耳たぶの後ろにある窪んだ所に翳風(えいふう)というツボがあります。
後ろには乳様突起という出っ張った骨がありますが、その骨と耳たぶの間にあります。
人差し指で指圧します。
1-2.手にあるツボ

手の甲側を上にした状態で、親指と人差し指の指が交差した場所から、人差し指側へ押していき、痛みを感じるくぼみが合谷(ごうこく)です。
合谷は全身の血流を促進し自律神経を整える効果があるため、突発性難聴の諸症状にも有効です。
親指での指圧やお灸をすると効果的です。

神門(しんもん)は興奮した神経を抑え、精神を安定させて気持ちを落ち着かせるツボで、耳鳴りやめまいに関連する不安感が強い場合に適しています。
神門は、手関節にあり、小指側にたどっていくと骨がある部分です。
親指で指圧します。
2.ツボ刺激のポイントと注意点

ツボへの刺激は、指で押す場合とお灸をする場合の2つの方法があります。
ツボの場所がわかっていても正しく刺激できなければ効果がありません。
ツボを指で押す場合は、痛気持ちいい強さで3~5秒間ゆっくり持続的に圧迫します。
これを5回程度繰り返してください。
強すぎる刺激は、筋肉が緊張して逆効果になるので、痛気持ちいい強さで指圧をすることが重要です。
お灸をする場合は、火傷の可能性が低い台座灸がおすすめです。
お灸の熱さにも種類があるので、初めは温度の低いソフトタイプから始めます。
同じツボに3回程度続けてお灸をすると効果的ですが、熱さを我慢した状態で繰り返すと火傷をするので、そこだけご注意ください。
突発性難聴の原因としてはストレスや血行不良、自律神経の乱れが影響するケースが多く見られます。
特に耳周辺や手足のツボを刺激することで、耳の周辺の血流が促進されリラックス作用が得られることで、自律神経が整って血行が改善されます。
また、ツボ刺激を通じて自分自身の体調に気を配る習慣を持つことで、心の安定にもつながります。
3.日常生活でのケアと習慣の見直し
- ストレス管理…1日数回、ゆっくりと腹式呼吸を行う。瞑想などで短時間でも心を落ち着ける時間を作る。散歩など自分がリラックスできる活動を楽しむ。
- 十分な睡眠を確保…睡眠不足は体の回復力を低下させ症状を悪化させる。寝る前にスマホやテレビを見る時間を減らし、リラックスした状態で眠る。温かいお風呂に入る、ハーブティーを飲むなどのルーティンを取り入れる。
- 栄養バランスの整った食事…ビタミンB12(神経修復に有効)を多く含む食品は魚介類、卵、乳製品。抗酸化作用がある食品は緑黄色野菜、果物(ブルーベリー、オレンジ)。血行を良くする食品はショウガ、ニンニク、青魚(EPA・DHAを含む)。
- 耳の血流を促進するケア…蒸しタオルを耳と首に5分当てる。首を伸ばす軽いストレッチを行う。
- 耳への負担を減らす…耳鳴りや圧迫感を感じる場合は、騒音の多い場所を避け、静かな環境で過ごす。必要に応じて耳栓を使う。
- カフェインやアルコールの摂取、喫煙を控える…タバコやカフェイン(コーヒー、紅茶、エナジードリンクなど)は血管を収縮させ、耳鳴りや血流障害を悪化させる。アルコールも自律神経に影響を与える。
4.まとめ
いかがでしたか?
突発性難聴を自力で治す方法を解説しました。
耳の周辺や手のツボを使った刺激は、簡単に取り組める方法であり、心身のリラックス効果を高める意味でも日常的に行う価値があります。
また、ツボ刺激以外でも日常生活の改善やストレス管理などを同時に行うことで、相乗効果が見込めます。
これらの方法は、病院での治療と並行して行うことが大切です。
是非、実践してみてください。
運営者情報

会社名 | 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」 |
代表者 | 代表取締役・院長 中石真人 |
経歴 | 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校
トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。 |
資格 | 鍼灸師・柔道整復師 |
創業 | 平成24年9月3日 |
所在地 | 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702 |
電話 | 050-1255-9166 |
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