自律神経失調症で動悸がする理由と治し方

自律神経失調症で動悸がする理由と治し方
  • 胸がドキドキして動悸や息苦しさがある!
  • 自律神経が乱れると動悸がするの?
  • 動悸を落ち着かせる方法を知りたい!

このような悩みを抱えていませんか?

突然動悸が起こると、外出するのが怖くなることがありますよね。

病院で検査をしても異常がない動悸は、自律神経の乱れが原因です。

この記事では、自律神経失調症で動悸がする理由と治し方を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.自律神経失調症で動悸が起こる理由

1.自律神経失調症で動悸が起こる理由

動悸とは、心臓の拍動が自分でも感じとれるぐらいドキドキと脈打つ状態のことです。

心拍数は、通常1分間に60~80回ですが、動悸は120回くらいまで増加します。

運動をした直後なら心拍が上昇しますが、何もしていない状態で心拍数が上がるのは異常です。

まずは、病院で心電図をとるなど、原因を調べてもらうことをおすすめします。

そこで異常が見当たらない場合は、自律神経の乱れが原因です。

心拍は、自律神経によってコントロールされています。

緊張や不安で体にストレスがかかると、交感神経の活動が活発になり、筋肉が緊張し血圧や心拍が上昇して呼吸が浅くなります。

逆にリラックスした状態では、副交感神経の活動が活発になり、血圧や心拍は低下します。

動悸が起こるときは、この交感神経の活動が強すぎて体が緊張状態となり、筋肉が硬く凝り固まります。

その結果、血液の流れが悪くなり、体中に行きわたる血液量が減ります。

1回の血液を送る量が少ないため、心拍を増やして血液量を補おうとします。

それが動悸として感じとれるわけです。

交感神経の活動を抑え、副交感神経を活発にして自律神経を整えることが、動悸を治す上で大切になります。

2.自律神経失調症による動悸の治し方

2-1.呼吸法と胸のストレッチ

2-1.呼吸法と胸のストレッチ

1.始めは吐くことを意識しながら、30秒呼吸をします。

2.次は吸うことを意識しながら、30秒呼吸をします。

3.次は「吐くから吸う」の折り返しを意識しながら、30秒呼吸をします。

4.次は「吸うから吐く」の折り返しを意識しながら、30秒呼吸をします。

5.最後は、一連の呼吸の流れを自然で無意識な呼吸で30秒します。

2-1.呼吸法と胸のストレッチ

丸めたバスタオルを背中にいれます。

もしストレッチポールがあればストレッチポールの上に仰向けになります。

1.両手を横に胸をしっかり開いた状態で、深呼吸を5回します。

2.最後に両腕を真上にあげ、深呼吸を5回します。

体の緊張をとってリラックスするためと深い呼吸ができるようにするための呼吸法とストレッチです。

交感神経が緊張すると、猫背になり呼吸が浅くなります。

これをすることによって、動悸や息苦しさが軽減し、呼吸がしやすくなります。

2-2.動悸を一瞬だけでも落ち着かせるためのツボ

2-2-1.精神を安定させる神門(しんもん)

2-2-1.精神を安定させる神門(しんもん)

神門は、興奮した神経を抑え、精神を安定させて気持ちを落ち着かせるツボです。

神門は、手関節にあり、小指側にたどっていくと骨がある部分です。

親指で指圧します。

2-2-2.指先にある少衝(しょうしょう)と手のひらにある労宮(ろうきゅう)

  • 2-2-2.指先にある少衝(しょうしょう)と手のひらにある労宮(ろうきゅう)
  • 2-2-2.指先にある少衝(しょうしょう)と手のひらにある労宮(ろうきゅう)

少衝は、小指の爪の付け根の薬指側にあります。

指で摘まんで指圧します。

労宮は、手のひらでグッと拳を作ったときに中指と薬指が当たる所にあります。

親指で指圧します。

3つのツボは手にあるツボなので、外出時の急な動悸など一瞬だけでも落ち着かせたいときに押してみましょう。

指圧のポイントは、痛気持ちいい強さで3~5秒間ゆっくり持続的に圧迫します。

これを5回程度繰り返してください。

3.生活習慣の見直しも自律神経を整える上で重要

  • 朝日を浴びる
  • 腸内環境を整える
  • お風呂は39~40℃のお湯に15分浸かる
  • 寝る前にスマホは見ない
  • 12時までには就寝する

食事のバランスと睡眠の質は、自律神経のバランスを整える上で重要です。

規則正しい生活習慣が送れているか振り返ってみましょう。

動悸の治し方がわかっていても、根本的な生活習慣が乱れていては改善しません。

まずは生活習慣の見直しから始め、動悸の治し方を実践してみてください。

4.2週間続けても改善しない場合は?

4.2週間続けても改善しない場合は?

正しい生活習慣と動悸の治し方を2週間続けてみて変化がない場合は、自らの力で回復するのが難しいということになります。

その場合は、「鍼治療」がおすすめです。

鍼治療は、本来持っている自然治癒力を活性化し免疫力を高めます。

その結果、自律神経を整い動悸が改善します。

動悸を抑える薬は対症療法であるのに対し、鍼治療は根本的に深く自律神経にアプローチすることができます。

以下、当院の鍼治療で自律神経失調症による動悸が改善した症例です。

是非、参考にしてみてください。

5.まとめ

いかがでしたか?

自律神経失調症で動悸がする理由と治し方を解説しました。

自律神経は、心拍をコントロールしているので、交感神経の必要以上の興奮で動悸が起こります。

動悸がした時の対処法、そして自律神経を整える方法を実践してみてください。

それでも改善しない場合は、鍼治療をおすすめいたします。

自律神経失調症について詳しくはこちら

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