【自律神経失調症によるめまいの治し方】ふわふわふらつくめまい

【自律神経失調症によるめまいの治し方】ふわふわふらつくめまい
  • ふわふわめまいが続いている!
  • ふらふら、くらくら、ふらついて歩けない!
  • 最近吐き気も併発している!
  • 自律神経からきているのでは?

このような悩みを抱えていませんか?

ふわふわふらつくようなめまいは、自律神経の乱れが原因です。

仕事や家事の忙しさ、不規則な生活、睡眠不足やストレスなどが持続的にかかると、自律神経を狂わす原因となります。

また、めまいは首のこりからも現れます。

日々の姿勢が崩れていませんか?

毎日の疲労の積み重ねで自律神経のバランスが乱れているのです。

この記事では、自律神経失調症によるめまいの治し方を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.自律神経によるめまいの特徴

1.自律神経によるめまいの特徴

ふらふらする、くらくらするなどめまいの感覚は人それぞれです。

とても抽象的な表現になるのは原因が多岐にわたるからです。

体のバランスを保つために、目からの情報や三半規管からの平衡感覚の情報、筋肉や関節などからの情報を脳で処理し、自分の動きや姿勢を認識しています。

めまいは、このような情報の流れのどこかで不具合が生じ起こっていると考えられます。

自律神経によるめまいは、ふわふわ、くらくらする浮動性のめまいと回転性のめまいです。

図を見るとわかるように、他の病気でも同じようなめまいが現れます。

重要なのは、今のめまいに緊急性があるかどうかです。

緊急性のあるものは、めまいだけでなく、嘔吐や意識障害、耳鳴り、難聴などめまい以外の症状も現れています。

そのような症状が出ていれば、耳鼻科や脳神経外科へ行きましょう。

自律神経によるめまいは、めまい以外の随伴症状がないことが特徴です。

ただ、自律神経失調症の症状として吐き気や耳鳴り、頭痛などが併発することはよくあります。

2.自律神経の乱れによるめまいの原因

2.自律神経の乱れによるめまいの原因

自律神経の乱れによるめまいの原因は、ストレスによる体の緊張です。

自律神経は、交感神経と副交感神経が1:1の割合でバランスが取れている状態が理想的です。

しかし、心身のストレスが長期的に及ぶと交感神経が常に興奮している状態となり、自律神経のバランスが崩れます。

交感神経が緊張すると、体が緊張して無意識に力が入って筋肉がこわばり、首周りが凝りやすくなります。

その結果、めまいや頭痛、吐き気などが併発します。

そのうち治るだろうとその状態を放置していると、脳内でセロトニンの分泌が減少していきます。

セロトニンは、自律神経のバランスをとる働きがあるため、不足することでさらに悪化していきます。

やる気が起きない、集中力の低下、不安感などの精神的な症状が出始めると、自分の力だけでは対処できなくなります。

そうなる前に、自分でできることはやっていきましょう。

3.自律神経失調症によるめまいの治し方3選

3-1.自律神経失調症によるめまいのツボを使った治し方

めまいは、首や肩の凝りや緊張で首、顔や耳周りの血液循環が悪くなることで起こるので、ツボ押しで血流が改善されれば、めまいの頻度が減り楽になります。

ツボ押しは、痛気持ちいい強さで3~5秒間ゆっくり持続的に圧迫します。

これを5回程度繰り返してください。

強すぎる刺激は、筋肉が緊張して逆効果になるので、痛気持ちいい強さで指圧をすることが重要です。

3-1-1.耳の穴の前にある耳門(じもん)

3-1-1.耳の穴の前にある耳門(じもん)

耳の穴の前にある膨らみから少し前の凹んだ所で、軽く指で押さえると拍動を感じる部分にあるのが耳門です。

人差し指で指圧します。

3-1-2.耳たぶの後ろにある翳風(えいふう)

3-1-2.耳たぶの後ろにある翳風(えいふう)

耳たぶの後ろにある窪んだ所にあります。

後ろには乳様突起という出っ張った骨がありますが、その骨と耳たぶの間にあるのが翳風です。

人差し指で指圧します。

3-1-3.前頭部にある顖会(しんえ)

3-1-3.前頭部にある顖会(しんえ)

前頭部で体の中心線上にあり、前髪の生え際から指3本分進んだ所にあります。

人差し指と中指で中心線上に沿って揺らしながら指圧します。

顖会は、めまいの特効穴と呼ばれ、どんなめまいにも有効です。

3-2.ゆっくりとした動きと深呼吸でめまいを改善する方法

3-2.ゆっくりとした動きと深呼吸でめまいを改善する方法

体の緊張をほぐすため、ゆっくりとした動きで深い呼吸を意識して行います。

1.真っすぐ正面を向き、胸に手を当てます。

2.ゆっくり首を上下に動かします。ゆっくりした動きと深呼吸するのがポイントです。20秒行います。

3-2.ゆっくりとした動きと深呼吸でめまいを改善する方法

3.次に斜め後ろを向く動きでゆっくり深呼吸をしながら20秒行います。反対側も同じように行います。

首の前に筋肉をストレッチしながら呼吸をすることで、リラックスして呼吸ができるようになります。

3-3.首こりや眼精疲労もあるめまいに効果的なタオルを使った解消法

3-3.首こりや眼精疲労もあるめまいに効果的なタオルを使った解消法

1.椅子に座って後頭部にタオルをかけて斜め前方に引っ張ります。

3-3.首こりや眼精疲労もあるめまいに効果的なタオルを使った解消法

2.その状態から首を後ろに5秒間倒します。これを10回繰り返します。

後頭部を起点に頭を動かすことで、首と頭の血流が改善されます。

この後頭部には、目に関係する神経や筋肉、頭痛の原因となる凝りなどができやすく、首こりの自覚がある方には是非してもらいたいケア方法です。

3-4.正しい生活習慣があってこそ効果的

  • 毎朝朝日を浴びる
  • 遅くても12時までには就寝する
  • 腸内環境を整える
  • 1日に1.5ℓの水をこまめに飲む
  • 39~40℃のお湯に15分浸かる

上記5つは自律神経を整えるために大切な生活習慣です。

この正しい生活習慣があってこそ、ツボ押し、呼吸法、タオル解消法が効果的なものになります。

4.2週間続けて改善しない場合は?

4.2週間続けて改善しない場合は?

3つ治し方を2週間続けてみて改善しない場合は、自力では治癒が難しい状態にあると思われます。

まだ、病院へ行かれていない場合は、耳鼻科か脳神経外科で検査してもらうのが一連の流れになりますが、自律神経の乱れによるめまいの場合は異常なしと言われるので、あまり行く意味がありません。

薬以外の治療方法で効果的なのが「鍼治療」です。

鍼治療の刺激が脳内でのセロトニンの分泌を促し、自律神経を整えることが実証されています。(論文:鍼灸の作用機序から神経内科領域の可能性を探る

以下、当院の鍼治療でめまいが改善した症例です。

5.まとめ

いかがでしたか?

自律神経失調症によるめまいの治し方を解説しました。

自律神経によるめまいは、ふわふわする浮動性のめまいです。

ご紹介した3つのめまいの治し方をまずは2週間続けてみてください。

それでも改善しない場合は、鍼治療をご検討ください。

自律神経失調症について詳しくはこちら

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