【症例】更年期障害によるめまい 40代女性

主訴

  • 1年前から歩くとふらつき、車の運転もできない状態のめまいが続いている。
  • 現在、更年期障害改善のため、プラセンタ注射をしている。
  • 主な症状の経過としては、めまい発症後耳鼻科で一時的に治まったが、その後時々めまいが起こり、内科で漢方を処方。変化がないため、精密検査をしたが異常なし。現在も耳鼻科の投薬を続けているものの変わりがない。

症状

首を動かすとめまいが誘発される。

夜は回転性のめまいが続く。

日中はフワフワしためまい。

首から背中までがよく凝る。

トリガーポイント鍼療法

  • 頭半棘筋トリガーポイント
  • 肩甲挙筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋など。

触診やエコー観察の結果、首の凝りが強く、首こりからくるめまいと更年期による自律神経系のめまいが一緒になっているような状態でした。

そのため、首こりの緩和と自律神経調整のトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:めまいによる気持ち悪さはなくなった。耳の後ろがズキンズキンと痛む。夜の回転性のめまいは少し治まった。1回で効果が現れてうれしい。

3回目:首を動かすと回る感覚がする。

4回目:今日は調子が悪い。首こりを強く感じる。強いめまいが何回かあった。生理中だったので、ホルモンバランスの関係かもしれないとのこと。

5回目:前回の鍼治療後、調子が良い。フワフワめまいもほぼなくなり、今までで一番調子が良い。

6回目:めまいなし。昨日久々に車の運転と自転車に乗れた。

7回目:自転車で来院できるようになった。忙しくなると凝りが復活する。

8回目:生理が始まるとグルグル回るけど、前回の生理中と比べると調子良い。

9回目:一瞬フワッとするめまいがあったが、持続していない。

10.11回目:良い状態を維持。凝りが減少。

12.13回目:良い状態を維持できている。

14回目:生理でホルモンバランスが崩れてもめまいが出なくなった。

15回目:ストレッチしている。

16回目:生理中に2.3回フワッとするめまいがあった。

17~21回目:安定している。終了。

まとめ

週2回の鍼治療から始めて、その後間隔を空けて行いました。

ホルモンバランスの変化によってめまい症状が影響を受ける状態だったので、自律神経系の調整が重要になります。

首こりが緩和してくると、自律神経も整ってくるので、根気強く続けることが大切です。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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