肩こりが痛い原因はこれだ!コリはほぐさず、ゆっくり伸ばせ!

マッサージでコリをほぐしてもすぐ元に戻ってしまいませんか?

コリはほぐすものではなく、ゆっくりと伸ばすものです。

この記事では、肩こりが痛い原因とコリの伸ばし方をご紹介しています。

自分自身の肩こりの原因を理解し、生活習慣を見直すきっかけにしてください。

1.肩こりになりやすい一番悪い姿勢とは

肩こりになりやすい一番悪い姿勢は、「猫背」です。

1-1.なぜ、猫背になってしまうのか

よく姿勢が悪いから肩が凝ると言われますが、その姿勢の代表が「猫背」です。

逆に良い姿勢とされているのが、ピシッと背筋を伸ばす姿勢です。

背筋を伸ばす正しい姿勢は、背筋に力が入るだけでなく、腹筋にも力が必要です。

そのため、上半身の筋肉をよく使うため、正しい姿勢をキープすることはしんどいはずです。

誰もが椅子に座っているときぐらいは、ゆっくり休みたい、楽をしたいと思うので猫背になるのです。

1-2.猫背になってしまう生活習慣

パソコンやスマホ、勉強など、机に座って長時間作業する習慣があると、自然と悪い姿勢を続けています。

何かに集中しているときは、姿勢のことなど考えもしません。

1-3.一番の問題点は、悪い姿勢の習慣化

楽な姿勢は、昔からのクセでもあります。

その姿勢を続けてきたことで、肩こりになります。

猫背は、体のバランスが崩れてしまう一番悪い姿勢です。

その悪い姿勢が習慣化してしまったことが一番の問題です。

1-4.悪い習慣を治すために必要なこと

  • 15分に1回は、体を動かす
  • お風呂上がりにストレッチや生活の中で運動をする習慣をつける

自分の体に目を向けて、体を動かすことから始めてみましょう。

筋肉を使うことが大切です。

2.肩こりは筋肉のコリではない!?

肩こりは、筋肉が凝り固まっているイメージがありますよね。

実際に自分で肩を触ってみると、ゴリゴリとした凝りを感じます。

マッサージでは、このコリを揉みほぐします。

揉んでもらうと楽になったような気がしますが、すぐ元に戻ってしまいませんか?

その原因を説明していきます。

2-1.肩こりは筋肉を揉むな、筋膜を伸ばせ!

肩こりは筋肉を揉むな、筋膜を伸ばせ!

筋肉を揉んだり、叩いたりすることがダメなのではありません。

その筋肉だけに問題があるならほぐれていきますが、慢性的な症状は筋膜のつながりの中で治療するという考えが必要です。

最近の研究で、肩こりは筋肉のコリではなく、筋膜同士のシワが原因であることがわかってきました。

その筋膜のシワを伸ばしていくこと大切です。(筋膜癒着、シワ部分=コリ)

「肩こりは揉まずに伸ばせ!」ということです。

2-2.筋膜って何?

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことで、筋肉の中まで入り込んでいます。

筋膜はボディスーツのように全身に張りめぐらされていて、「第二の骨格」ともいわれる重要なものです。

筋膜は、外からの力を抵抗なく受け止めて形を変えることができます。

例えば、イスに座ったときのお尻の変形や猫背状態、肥満となり脂肪が増えたときなど、その体の状態に合わせて形を変えることができる立派な膜なのです。

また、強く引っ張られたときには、その力に耐えることもできます。

それは、筋膜がコラーゲンとエラスチンでできていて、弾力性に富んでいるからです。

コラーゲンとエラスチンがお互いに協力して、体の緊張をコントロールしているということです。

2-3.もし筋膜に異常が発生したら?

悪い姿勢や繰り返し動作を長く続けると、体の一部分に負担がかかりますよね。

そうなると、筋膜が自由に伸び縮みできなくなってしまいます。

皮膚を手で摘まんでみてください。

しわができると思います。

このしわの状態が、よじれてしまった筋膜にも起こります。

筋膜が自由に動けない状態が続くと、包まれている筋肉の動きも悪くなり、コリや痛みが出ます。

筋膜異常を治すには、筋膜治療の専門家に治療してもらう方法と自分で治す方法があります。

自分で治すには、筋膜ストレッチがオススメです。

筋膜ストレッチは、筋膜のよじれを解消するために、とても有効な方法です。

3.肩こりは僧帽筋と肩甲挙筋を伸ばせ

肩こりで凝りやすい筋肉は、僧帽筋と肩甲挙筋という筋肉です。

肩こりの代表筋です。

3-1.僧帽筋を伸ばす

僧帽筋を伸ばす

1.椅子に座って背筋を伸ばし、両手を頭の後ろで組みます。

僧帽筋を伸ばす

2.両手で頭を押して首を前に倒し、首の後ろを20秒伸ばします。

猫背にならないように注意して、3セット行います。

僧帽筋を伸ばす

1.右手で左側頭部を押して、左首から肩のラインを20秒伸ばします。

2.反対側も同じように伸ばします。

3セット行います。

3-2.肩甲挙筋を伸ばす

肩甲挙筋を伸ばす

1.左手で右手を持ち固定します。

2.首を左に回し左前に倒して、右首から肩ラインを20秒伸ばします。

3.反対側も同じように伸ばします。

3セット行います。

4.肩こり筋膜ストレッチの3つのポイント

  1. ゆっくり弱い力で伸ばす
  2. 風呂上がりに伸ばすのが一番
  3. 毎日ストレッチする

 

5.まとめ

いかがでしたか?

肩こりは筋肉のコリではなく、その筋肉を包んでいる膜「筋膜のシワ」であることがわかりました。

そのため、いくら筋肉をほぐしてもすぐ元に戻ってしまうことが理解できたと思います。

肩こりの痛みを解消するには、筋膜を伸ばすことが一番大切です。

是非、参考にしてみてください。

肩こりについて詳しくはこちら

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