【症例】右肩前部の引っかかり、つっぱり感 50代女性

主訴

  • 半年以上前に軽い右五十肩になった。
  • 4ヵ月前から右肩の痛みがひどくなり、肩関節内に水が溜まるようになった。
  • ギターを弾いたり、草抜きをしたりする動作で、シクシク痛み始めた。
  • 現在は、週2回の病院でのリハビリ、近くの治療院で筋膜リリースをしてもらっている。

症状

・右肩関節周りのこわばり、つっぱり感、固まっている感じ。

・肘を屈曲すると引っかかるように肩の前面が痛い。

・肩関節屈曲(前に手を上げる動作)100°までしか上がらない。肩の後面に伸びにくさがある。

・肩関節外転(横に手を上げる動作)90°までしか上がらない。肩の横に痛みが出る。

・肩関節伸展(後ろに手を上げる動作)肩の前面につっぱり感があり、それ以上伸びない感じで痛い。

トリガーポイント鍼療法

三角筋前部トリガーポイント

三角筋前部・中部・後部線維のMPSと判断し、トリガーポイント鍼治療を行いました。

手を前に上げる動作では、三角筋前部線維のトリガーポイントが原因です。

三角筋中部トリガーポイント

手を横に上げる動作では、三角筋中部線維のトリガーポイントが原因です。

三角筋後部トリガーポイント

手を後ろに上げる動作では、三角筋後部線維のトリガーポイントが原因となりますが、この症例では、この動作で前部線維の伸張痛、つっぱり感、つまり伸びにくさが痛みとなっていますので、前部線維をメインに鍼治療をしていきました。

【治療部位】

三角筋前部線維、三角筋中部線維、三角筋後部線維、上腕二頭筋、棘下筋など

1回目:鍼が良く響く。

2回目:痛みが減少してきた。肩の可動域も少しずつ広がってきた。肩関節伸展で肩の前部のつっぱり感はある。肩関節屈曲で肩の後面に力が入りにくい。肩の筋肉トレーニング指導。

3回目:通常は、あまり痛みが気にならなくなった。肩関節外転で肩の後面が痛い。肩を捻る動作で肩の前面が痛い。

4回目:瞬間的に肘を曲げると、肩の前面がピキッと引っかかる。肩関節の可動域は上がっている。三角筋前部線維から三角筋粗面まで集中的に鍼治療を行う。

5回目:痛みはなくなった。肩関節の可動域も日常生活の中では支障がなくなった。あとは、生活の中で自然と筋力を上げることとストレッチを継続すること。

一旦終了。

まとめ

治療期間は、週1回のペースで約1ヵ月治療しました。

今回の症例は、右肩の五十肩で、以前も同じような症状があり、痛みが治まっていたが、また痛みがぶり返して肩関節の可動域制限がある状態でした。

どの動きで痛いのか、どの動きに制限があるのかしっかり見極めて治療を行うことが重要です。

五十肩は、再発することがあります。

そのときに治ったと思っていても、再度痛みが出てくることがあります。

今回は、冬時期だったので、寒さによる冷えから筋肉の硬さにつながっていた可能性があります。

寒い時期は、五十肩の症例が増えます。

長期にわたる五十肩は、時間がかかりますので、お早めにご連絡ください。

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