【症例】テニス肘から始まった肩の痛み 60代女性

主訴

  • 5ヵ月前に左肘が痛くなり、テニス肘と診断された。
  • その後、右肘もテニス肘となり、ロキソニンテープで様子をみていると肩まで痛みが広がってきた。
  • 現在は両方の肩から肘まで痛みがあり、日常生活にも支障があるので、何とかならないかと当院へ来院。

症状

字を書く、箸を使う、歯磨きをする動きで痛い。

力の入る作業をした後に痛みを感じることが多い。

引っ越し作業で手を使うことがあったので、そこから悪くなったような気がするとのこと。

トリガーポイント鍼療法

  • 肩甲挙筋トリガーポイント
  • 三角筋中部線維トリガーポイント
  • 腕橈骨筋トリガーポイント

施術部位

僧帽筋、肩甲挙筋、頭半棘筋、頚板状筋、菱形筋、棘下筋、三角筋、腕橈骨筋、総指伸筋など。

今回は、テニス肘から肩、首へと痛みが上がってきた症例でした。

触診やエコー観察の結果、筋膜の繋がりで肘➡肩➡首へと筋膜異常が確認できました。

もしかすると、首から肘へと痛みが広がっていたのかもしれませんが、このようなケースは筋膜の繋がりの中で治療することが重要です。

そのため、首から肘までトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:随分楽になり、肘は気にせず使っている。1回の鍼治療でここまで良くなるとは思わなかった。今は左肩の痛みが強い。

3回目:肘の痛みは忘れている。左肩から肘へくる感覚がある。

4回目:左肩の痛みがほとんどなくなった。右は完治した。ストレッチを再開する。一旦様子見。

まとめ

広範囲に痛みが広がっていましたが、早期に改善しました。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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