【症例】テニス肘、右肘外側の痛み 50代女性

主訴

  • 2~3年前から痛みが出ており、ここ1ヵ月で痛みが強くなっている。
  • 原因としては、草抜きや重い物を持ったことが考えられるとのこと。
  • 整骨院へ通院していたが、劇的に効果が出ていない。

症状

・肘を捻る動作で痛い。

・ウォーキングで腕を振るだけでも痛い。

・痛みは鋭い痛みである。

・手首を内側に捻った状態で物を持つ動作で痛い。

トリガーポイント鍼療法

【運動検査】

橈屈(+)

手関節背屈(+)

中指伸展(+)

【治療部位】

前腕伸筋付着部(上腕骨外側上顆)、尺側手根伸筋、総指伸筋など

問診や運動検査、触診により、橈側手根伸筋や腕橈骨筋よりも尺側手根伸筋にトリガーポイントがあると判断し、治療を開始しました。

尺側手根伸筋トリガーポイント

テニス肘の場合、通常、腕橈骨筋や橈側手根伸筋にトリガーポイントができやすいのですが、今回は、尺側手根伸筋のトリガーポイントが痛みの原因となっていました。

たまに例外もあります。

尺側手根伸筋は、肘の外側上顆から小指側につながっている筋肉です。

1~2回目:手をブラブラして歩くときの痛みがなくなった。やや違和感あり。

3回目:1週間の中で交互に良いときと悪いときあり。

4回目:痛みのある部位が変化している。

5~6回目:グーで力を入れて握ると痛い。以前は、肘の外の骨が痛かったが、前腕の筋肉が痛い。

7回目:朝起きて動かすときに重さあり。あと一息というところ。

8回目:前回の鍼がかなり効いた。

9回目:タオルを絞っても痛みなし。多少張りがある程度。

調子が良いので一旦終了。

まとめ

肘の外側が痛い原因は、ほとんどが使い痛みです。日常生活での疲労の蓄積が一番の要因になります。

そのため、治療期間中は、できるだけ痛みが出ないように気をつけてもらいます。

手を使うことが多い人は、どうしても肘の外側に痛みが出やすいです。

少しおかしいなと思うときは、運動量を減らし休ませることも大切です。

痛みが出た場合、我慢せず早めに治療を受けた方が治りも早いです。

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