【症例】前腕の筋肉の張りによる手首の痛み 40代男性

主訴

  • 前腕の筋肉が張ると、手首の小指側が痛くなる。
  • 症状は常にあるわけではなく、時々現れる。
  • 痛みのレベルもそれほど高くなく、日常生活では問題ないが、ゴルフを良くするので一度診て欲しいと当院へ来院。

症状

手首を親指側と小指側に曲げるとたまに痛みが出る。

手のひら側の前腕の筋肉が張りやすい。

トリガーポイント鍼療法

  • 尺側手根屈筋トリガーポイント
  • 尺側手根伸筋トリガーポイント

施術部位

TFCC部、尺側手根伸筋、尺側手根屈筋など。

触診で、尺側手根屈筋の張りが強く、TFCC損傷のような症状も出ていたことから、TFCC部と前腕の尺側にある伸筋と屈筋に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:鍼が初めてだったが、しっかり響かせる。

2回目:初回の鍼治療で、筋肉の緊張がかなり取れ、手首の痛みも軽減された。

3回目:手首の痛みがなくなり、前腕の筋肉の張りだけある。尺側手根屈筋のみに刺鍼。

4回目:ゴルフ後に張る感じ。調子良い。

5回目:2ヵ月後に首の痛みで再来院。前腕の張りと手首の痛みは全く感じないとのこと。

まとめ

痛みのレベルが高くなかったので、2週間に1回の鍼治療を行いました。

手首の小指側の痛みというと、TFCC損傷を疑いますが、今回のケースは、前腕の筋肉の張りが手首の痛みを引き起こしていました。

もし、TFCC損傷の治療をしていて、効果がない場合は、前腕の筋肉を疑ってもいいかもしれません。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

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