【症例】尺骨突き上げ症候群、右手首の痛み 50代男性

主訴

  • 病院で「尺骨突き上げ症候群」と診断された。
  • 普段の生活では、風呂のお湯をくむ動作、ドアノブを回す動作、パソコン作業などで痛みを感じる。

症状

・肘から手首までの尺骨沿いを自分でマッサージすると少し楽になる。

・仕事でPCや長時間運転することが多いので、それが原因では?とのこと。

・右TFCC部が痛い。

・2ヵ月程前から気になり始めこの1ヵ月で急に痛みが強くなっている。

・じっとしていても何か違和感があり、鈍痛を感じる。

トリガーポイント鍼療法

【運動検査】

回内(+)

回外(+)

尺屈(+)

【治療部位】

TFCC部、尺側手根伸筋(尺骨沿い)、総指伸筋など

問診や運動検査の結果、尺骨突き上げ症候群による症状ではなく、手関節の使い痛みによるものと判断し、治療を開始しました。

TFCC損傷トリガーポイント

赤丸がTFCC部です。

この部分へのアプローチと、

尺側手根伸筋トリガーポイント

尺側手根伸筋へのトリガーポイントへアプローチしました。

尺側手根伸筋は、小指側に付いているので、尺骨突き上げ症候群では重要な治療部位です。

1回目:尺側手根伸筋への刺鍼がよく響く。

2回目:前回の治療で尺側の筋肉が柔らかくなり、手首を動かしやすくなったとのこと。尺屈でTFCC部(豆状骨付近と尺骨茎状突起外下端の2箇所)に痛みあり。その部位に鍼を打つと、じわっと鍼の響きが広がる。

3回目:手を広げるのが楽になった。風呂に浸かって温めるようにしている。痛みもかなり軽減したので様子をみたいとのこと。

一旦終了。

まとめ

完治はしていませんが、日常生活に支障がない程度まで改善しました。

通常、TFCC部の痛みは簡単に取れませんので、10回ほどの治療が必要です。

今回のケースのようにTFCC部に痛みがあっても前腕の筋肉に原因がある場合は、改善までのスピードが早いように思います。

TFCC部を痛めている場合は、時間がかかりますので、痛くなったら早めに治療することをおすすめします。