【症例】親指の骨の痛み 70代男性

主訴

  • 仕事柄、親指と人差し指で物を持つことが多く、左親指の手のひら側の骨と背側の骨が痛い。
  • 腱鞘炎やばね指ではない。
  • 最近、仕事以外の日常生活でも痛みがひどくなってきたので、当院へ来院。

症状

力強くタオルを絞る動作が痛い。

仕事中は常に痛い。

親指の関節の動きは正常で、痛みもない。

骨を押さえると激痛。

トリガーポイント鍼療法

親指の骨

施術部位

親指の基節骨と末節骨の掌側と背側。

触診やエコー検査の結果、腱には異常が見当たらず、基節骨と末節骨を掌側、背側の両方から強く押さえると、症状の再現があったことから、それらの骨の骨膜に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:手は敏感な部分なので、細い鍼で骨膜を狙う。

2回目:3日後に来院。良くなっている。日常生活での痛みはなく、仕事中だけになった。

3回目:1ヵ月後に来院。1ヵ月調子が良かった。少し気になる程度。定期的なメンテナンスへ。

まとめ

職業病なので、完治は難しいと思いますが、鍼治療によって痛みが軽減され、仕事に集中できるようになりました。

トリガーポイントは、筋肉、筋膜や腱以外にも骨膜にもできます。

腱鞘炎だと思って治療しているけど、なかなか改善しない方は、そもそも腱ではなく骨膜に原因があるかもしれません。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

手首の痛みについて詳しくはこちら

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