【症例】スライスサーブ中に受傷した手首外側の痛み、尺側手根伸筋腱炎 60代女性

主訴

  • 2日前のテニスでスライスサーブの練習を集中して行い、手首外側が痛くなった。
  • 小指に力を入れて物を抱えるときに痛みがあり、日常生活ではそこまで不自由はない。
  • 週2でテニスをしており、週末は試合があるので早く楽になりたい。
  • ネットで調べていると、TFCC損傷ではないかと思い当院へ来院。

症状

手首を内に捻ると痛い。

小指を反らす、曲げると痛い。

基本的には瞬間的な動きで痛みが出る。

トリガーポイント鍼療法

  • TFCC損傷
  • 尺側手根伸筋トリガーポイント

施術部位

尺側手根伸筋と腱。

詳しく触診していくと、TFCC部を押すと痛みはなく、尺側手根伸筋腱沿いを押すと激痛が確認できました。

つまり、TFCC損傷ではなく、「尺側手根伸筋腱炎」と判断しました。

そのため、尺側手根伸筋と腱まで集中してトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。直後効果があり、尺側手根伸筋腱を触診しても激痛がなくなった。

2回目:翌日来院。かなり良くなったとのこと。もう一度痛みが残っている部位を集中して鍼を打つ。明日からテニスを再開するとのこと。一旦様子見とする。

まとめ

2日続けて鍼治療を行い、テニスができるまで回復しました。

TFCC損傷は関節内の損傷であり、尺側手根伸筋腱炎は関節外の腱の疲労蓄積による痛みです。

そのため、関節外が原因の今回のケースは治りが良いといえます。

痛みが出てすぐの来院だったため、早期に改善しました。

関節周りの痛みは我慢していると、慢性的になり自然回復しません。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

TFCC損傷について詳しくはこちら

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