【症例】剣道で傷めた手首の痛み 60代男性

主訴

  • 3年前に剣道で手首に当てられて以来、痛みが続いている。
  • 以前は剣道や日常生活でも苦痛ではなかったが、最近剣道をすると痛みがある。
  • 痛みを感じながら剣道をしているが、握力がなくなり力が入らない。
  • 病院では、尺骨が長く尺骨突き上げ症候群と言われ、手術を勧められた。

症状

尺骨を押すと音が鳴る。

尺骨沿いには鈍痛、TFCC部(手首の小指側)にはピリッとした鋭い痛みがある。

トリガーポイント鍼療法

  • TFCC部
  • 尺側手根伸筋トリガーポイント

施術部位

尺骨沿いの尺側手根伸筋とTFCC部(手首の小指側)をメインにトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:TFCC部で認知覚(痛みのポイントに鍼が当たったときに感じる現象)が生じる。

2回目:物を持ったときに痛みを感じる。肩の痛みもあるので、肩も鍼をする。

3回目:相変わらず。TFCC部以外が疼く。仕事柄肩こりもある。

4回目:一気に良くなった感じ。剣道をしても我慢できる痛みになった。

5回目:握力も戻り、強く握ることができるようになった。触診で押させたときの痛みはある。

6回目:急性腰痛になり、腰にも鍼をする。手首の痛みはほぼなくなった。一旦様子見。

まとめ

病院で尺骨が長いことによる尺骨突き上げ症候群と言われていましたが、痛みが改善しました。

尺骨の長さは今に始まったことではないので、他に原因があり痛みが出ているケースがほとんどです。

今回のケースは、手首に竹刀が当たったことから発症しているので、そのあたりも考えながら施術していきました。

手術を検討している方は、ご連絡ください。

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