【症例】手術しないと治らないと言われた腱板(棘上筋)部分断裂による夜間痛 60代女性

主訴

  • 3ヵ月前に転倒し左肩を強打した。
  • 病院で精密検査を受け、腱板(棘上筋)部分断裂という診断を受けた。
  • 手術をしないと治らないと言われたが、仕事を休むことができないので、手術なしで治らないかと当院へ来院。

症状

高い所へ洗濯物を干す動きで痛みがあるが、日常生活において不自由はない。

夜間痛が一番辛い。

寝返りをすると痛みで目が覚める。

トリガーポイント鍼療法

  • 棘上筋トリガーポイント
  • 棘下筋トリガーポイント

施術部位

棘上筋腱、棘下筋腱、三角筋など。

腱板を構成している筋肉である棘上筋腱と棘下筋腱に対して、集中的にトリガーポイント鍼療法を行いました。

週1で半年はかかるだろうと告げ、施術をスタートしました。

症状経過

1回目:しっかり患部に響かせる。反応が強い。

2.3回目:鋭い痛みが少し軽減している。夜間痛は相変わらずある。

4回目:雨の日に痛みが強い。

5回目:日によって波があり、夜は以前より痛みが弱くなっている。

6~11回目:良かったり悪かったりを繰り返している。冷えると良くない。

12~16回目:日中はOK。寝返りや無意識に動くときに痛みがある。

17~19回目:痛みに慣れてきた。

20回目:夜間痛が減ってきた。

21回目:寝返りの痛みはまだある。

22~25回目:現状維持。

26回目:初回に比べ、鍼の響きがなくなってきた。

27回目:眠れるようになってきた。

28~30回目:良くなった。寝返りをしても痛みがなく、日常生活に支障がないので、一旦終了とする。

まとめ

施術開始直後からの劇的な改善はなかったものの、地道な治療の積み重ねにより、手術をしなくても良い状態まで改善しました。

仕事の都合上、手術に踏み切れない方が結構おられます。

そのような方は、鍼治療という選択肢があります。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

腱板断裂・腱板損傷について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

なかいし鍼灸院