【症例】上腕二頭筋長頭腱の部分断裂による投球時の痛み 50代男性

主訴

  • 投球時、肩の前と後ろが痛く、ひどいときは肘にかけて痛い。
  • 特に肩の後ろ側が痛い。
  • 1年前に草野球を再開し1ヵ月は昔のように投げられたが、その後痛みが出てなかなか治らない。
  • 整形外科では、五十肩と言われ治療してきた。
  • 1年前にゴルフプレー中、上腕二頭筋長頭腱が部分断裂し、その後肩の痛みが増してきた。
  • 来月に草野球の大事な試合があるので、それまでにできる限り治したいと思い来院。

症状

肩の後ろを伸ばすストレッチで可動域制限があり、それ以上痛みを伴い伸びない。

触診により、上腕二頭筋長頭腱と棘下筋下部線維から肩関節後面沿いを押すと激痛。

トリガーポイント鍼療法

  • 上腕二頭筋長頭腱トリガーポイント
  • 棘下筋トリガーポイント

施術部位

上腕二頭筋長頭腱、棘下筋下部線維

エコーで棘下筋の伸びにくさを確認。

上腕二頭筋長頭腱と棘下筋に対してトリガーポイント施術を行いました。

上腕二頭筋長頭腱は肩の前面にあり、棘下筋は肩の後面にあります。

両方が原因と考えられました。

症状経過

1回目:とにかく鍼がよく響く。

2回目:上腕二頭筋長頭腱は痛みがなくなった。痛みの強い棘下筋を集中的に施術する。

3回目:今までは投げた後肩を休めると、すぐ投げることができなかったが、できるようになった。

4回目:鍼治療2日後に楽になる。肩の後面がだいぶ伸びるようになった。これで試合に臨むとのこと。

施術期間は、3週間です。

まとめ

4回の施術で試合ができるまで回復しました。

可動域制限がとれたことで痛みも徐々に減っていきました。

スポーツ障害でお困りの方は、ご連絡ください。

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