【症例】2分程持続する肩の痛み 70代男性

主訴

  • 3ヶ月前に階段で滑り咄嗟に左手をついて以来、左肩が痛い。
  • 痛みが出ると、2分程度痛みの余韻が持続するのが不快である。
  • 整形外科でのレントゲン検査で骨には異常がなかった。
  • 知人の紹介で当院へ来院。

症状

前、横、後に腕を上げる動きでそこまで痛みはないが、最後の部分で可動域制限がある。

特に後ろに手を回す動きで痛みが強い。

トリガーポイント鍼療法

  • 三角筋前部線維トリガーポイント
  • 三角筋後部線維トリガーポイント

施術部位

三角筋前部線維、後部線維。

運動検査やエコー観察の結果、肩関節内の腱板に異常はなく、関節外にある三角筋に原因があると推測できました。

三角筋は前部と後部線維の2ヵ所傷めており、その部分に対して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:10日後に来院。前回より可動域が広がった。痛む部位は変わらないが、痛みがはっきりしてきた。

3回目:1週間後に来院。可動域が正常範囲となる。あらゆる方向に肩を動かしても痛みが出なくなった。完治として終了。

まとめ

3回鍼治療を行い、完治としました。

肩関節の可動域制限がある場合は、ほとんどのケースで関節内の腱板に原因があります。

関節内に原因がある場合は、改善まで時間がかかりますが、今回のような関節外の筋肉だけに原因がある場合は早期に改善します。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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