【症例】空手による腱板損傷後の肩の痛み 40代男性

主訴

  • 空手で肩を痛めて、病院で腱板損傷と診断。
  • 週1でリハビリをしているが、良かったり悪かったりで、一向に良くならない。
  • 練習中に腕立て伏せをしていて痛めたような気がする。
  • 1ヵ月半後に空手の試合があるので、それまでに痛みがない状態にもっていきたいと思い、来院。

症状

空手で手を前に出すときに痛い。

腕を横からあげるとき、耳に腕がつく付近で痛みがある。

寝ているときに圧迫されて痛い。

肩鎖関節(肩の骨の出っ張り)を押すと痛い。

トリガーポイント鍼療法

  • 肩鎖関節の靭帯トリガーポイント
  • 上腕二頭筋長頭腱トリガーポイント

施術部位

肩鎖関節の靭帯、上腕二頭筋長頭腱など

問診や触診により、腱板損傷による痛みではなく、肩鎖関節にある靭帯にトリガーポイントがある可能性が高く、集中して鍼施術をしました。

症状経過

1回目:トリガーポイントに鍼を当て、しっかり響く。

2回目:腕立て伏せができるようになった。腕を後ろに引くと肩の前が痛い。上腕二頭筋長頭腱に鍼施術。

3回目:びっくりするくらい良くなった。肩鎖関節の後面の靭帯へ鍼施術。

4回目:2週間後に来院。腕立て伏せを30回して次の日痛み出たが、3日後治まった。

5回目:パンチ後張り感と痛みの間の感覚が出る。その後調子は良い。

6回目:空手の試合だった。痛みなくできた。鍼の響きがなく、トリガーポイントをすべて処理できたので、終了。

まとめ

初回の鍼治療から劇的に痛みが改善して、その後も順調に治りました。

結果的に腱板損傷による痛みではないため、改善が早かったのですが、通常はもう少し治療回数がかかります。

腱板損傷でお悩みの方は、ご連絡ください。

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