【症例】ハンドボールによるインピンジメント症候群 20代女性

主訴

  • 実業団でハンドボールをしており、ボールを投げたとき右肩が痛い。
  • 右腕を捻ると引っかかりを感じる。
  • 現在はオフに入っているので、今のうちに治しておきたいと当院へ来院。

症状

肩関節を内旋位から外転すると引っかかる。

引っかかりが8割、痛みは2割。

トリガーポイント鍼療法

  • インピンジメント症候群
  • 棘上筋トリガーポイント

施術部位

上腕骨の大結節付近の腱付着部など

エコー検査の結果、腱板の異常はなく、インピンジメント症候群を疑い、トリガーポイント鍼療法を行いました。

インピンジメント症候群とは、ボールを投げるとき、上腕骨頭と肩甲骨の肩峰が衝突し、その間にある棘上筋腱や関節包に炎症が起こる状態です。

鍼治療は、この挟まれて傷めた棘上筋腱を中心に施術を行いました。

症状経過

1回目:8本ほど、局所に集中して響かせる。

2回目:前回より良い。リリース時やアップ時に痛い。肩が温まると痛みがなくなる。

3回目:良くなっている。前方に引っかかりを感じるようになったため、上腕二頭筋長頭腱に刺鍼。

4回目:今はウエイト中心のメニューでベンチプレス時に肩の前に引っかかりがある。初回の症状はなくなった。

5回目:少し引っかかりを感じるレベルなので、もう大丈夫。終了。

まとめ

鍼治療の回数を重ねるごとに、挟まれている腱の緊張がとれ、痛みとともに引っかかりも改善しました。

ちょうどオフシーズンだったこともあり、ボールを投げる頻度も減っていたため、早期に改善いたしました。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

腱板断裂・腱板損傷について詳しくはこちら

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