【症例】リハビリやステロイド注射をしても痛みで肩があがらない五十肩 50代女性

主訴

  • 3年前から左肩が激痛、挙上困難となり、一度良くなったが、1年前からまた痛み出した
  • 日によって違うが、安静時でも痛みがある
  • 整形外科でリハビリやステロイド注射をしていたが、一時的には良くなっても元に戻ってしまうので、放置していた
  • このたび、根本的に治したいと思い、来院

症状

肩屈曲90°

肩外転40°

肩伸展30°

他動的には屈曲、外転の可動域はあるが、自動的には可動域制限がある。

トリガーポイント鍼療法

【治療部位】

三角筋、棘下筋など

三角筋トリガーポイント

五十肩治療で重要な三角筋です。

肩関節の拘縮による可動域制限ではなく、痛みにより肩があがらないと判断しました。

痛みが取れれば肩が上がる旨を伝え、治療を開始しました。

週1で通院してもらいました。

1回目:鍼直後、屈曲120°、外転90°まで可動域が広がる。本人もかなり驚かれていました。

2~3回目:屈曲は問題なし。外転120°まで痛みなく挙上できるようになる。

4回目:水平内転で肩関節前面と後面が痛む。以前よりかなり良くなっているのを実感できている。

5回目:屈曲、外転とも可動域は正常範囲となる。水平内転のみ痛みあり。

6~9回目:水平内転は45°で痛み。

現在、継続治療中。

繰り返す肩関節の痛みは、根本的に治療しないと同じことの繰り返しになります。

少しでも痛みがあるなら継続して治療を受けることをおすすめします。

肩関節は120°上がれば生活に支障がないので、多少の痛みも放置する人が多いです。

放置していると再発してどうしても治りも悪くなりますので、早めに治療した方がいいです。

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