肩こりで歯痛や歯が浮くときの原因と対処法

  • 歯科では虫歯や歯が原因ではなかった!
  • 急に肩こりを感じるようになったけど、歯の痛みと何か関係がある?

このような悩みを抱えていませんか?

歯に原因がないのに歯痛が起こることがよくあります。

実は肩こりと歯痛は、関係性があります。

この記事では、肩こりで歯痛や歯が浮くときの原因と対処法を解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.歯に原因がないのに歯痛がおこる病気

歯に原因がないのに歯が痛くなることを非歯原性疼痛といいます。

  • 筋肉や筋膜性の歯痛…顎、首、肩などの筋肉や筋膜に原因がある。歯に原因がないほとんどの歯痛がこれにあたる。歯ぎしりや噛み合わせの異常などで起こる。歯を叩く、刺激物の飲食などでは歯痛はなく、持続性の鈍痛が特徴。食後に悪化する場合もある。
  • 緊張型頭痛による歯痛…噛みしめや歯ぎしり、片側で噛み過ぎる場合に痛み。圧迫感や締め付けられるような痛みがあり、首や肩こりを併発していることが多い。筋肉の緊張により歯痛が現れるのが特徴。
  • 片頭痛による歯痛…歯痛とともに頭にも叩かれているような痛み。同時に吐き気や体を動かすと痛みが悪化することもある。片側とは限らず両方の頭が痛くなることもあり、女性に多く、光や音に敏感になるのが特徴。
  • 群発頭痛による歯痛…目を中心に上の歯や側頭部に激痛が生じる頭痛。男性に多く、アルコールなどで悪化する。
  • 心筋梗塞や狭心症による歯痛…心臓に異常があると、肩こりと歯痛が起こる。これを関連痛という。関連痛は、胸の痛みや左腕、左肩、左首など左上半身を中心に痛む。歯の痛みも左の歯や左の顎に現れるのが特徴。
  • 副鼻腔炎による歯痛…頬から目にかけての圧迫感や上の歯に鈍痛。風邪をひいた後や鼻水、鼻づまりがあり、歯を叩くと響いたり、上の顎を押すと痛い場合は、副鼻腔炎が疑われる。
  • ウイルス性の歯痛…疲れているときなど免疫力の低下によってウイルス感染を起こし発症。帯状疱疹など神経走行部位に水疱が現れるのが特徴。

2.肩こりと歯痛の関係

2-1.首と下の顎は繋がっている

首は下の顎と繋がっていて、首は肩、下の顎は歯とそれぞれ繋がっています。

デスクワークなどで前傾姿勢をとり続けると、5㎏程の重さがある頭を首や肩が支えているので、筋肉に負担がかかって首や肩が凝るようになります。

肩こりになると、首と下の顎は繋がっているため、下の顎が後方へ引かれるようになり、上の歯と下の歯にズレが生じます。

その結果、噛み合わせの違和感、歯が浮く、歯痛へと変化してしまいます。

また、歯痛により、痛みのない方で噛むようになります。

すると、片側の顎だけに負担がかかるようになり、片側の首や肩が凝りやすくなります。

3-2.肩こりによる歯痛はトリガーポイントが原因

トリガーポイントとは、痛みの引き金になるポイントのことです。

トリガーポイントは、筋肉や筋膜にできやすく、肩や首、側頭部、咀嚼筋(物を噛む筋肉)のトリガーポイントが歯痛の原因になります。

トリガーポイントは、その部分に痛みが出るだけでなく、遠く離れた場所に痛みをとばす特徴があります。

僧帽筋トリガーポイント

このように、肩こりでも顎やこめかみに痛みが出ることがあるのです。

4.肩こりによる歯痛の対処法

トリガーポイント治療を受けることが早期改善に繋がりますが、自分でケアすることも大切です。

4-1.合谷(ごうこく)

合谷マッサージ

歯の痛みによく効くツボとして有名です。

親指と人差し指の間を手首に向かってたどり、指の骨の分かれ目にある。

反対側の親指で痛気持ちいい強さで押す。

左右で押したときの痛みを比べて痛い方を歯の痛みが和らぐまで入念に押す。

4-2.咬筋トリガーポイント

咬筋マッサージ

下の歯が痛いときに効果的です。

咬筋は、グッと食いしばったときに盛り上がる筋肉。

指でやさしく円を書くようにマッサージすると良い。

4-3.後頭下筋トリガーポイント

後頭下筋マッサージ

デスクワークをする人にオススメです。

首の後ろの髪の生え際に左右窪みがあり、その奥に後頭下筋がある。

窪みに親指を入れ、内側に向かってゆっくり深く圧迫する。

椅子に座り机に肘をついて圧迫すると、より刺激が届きやすい。

5.まとめ

いかがでしたか?

肩こりによる歯痛の原因と対処法を解説しました。

歯が痛くなったときは、まず歯医者に行き原因を見つけてもらいましょう。

歯痛の原因がわからなかったときは、肩こりを疑ってみてください。

肩こりで歯痛が辛い方は、ご連絡ください。

顎関節症について詳しくはこちら

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