【症例】耳の奥の痛みと口が開けにくい 40代女性

主訴

  • 数年前から両耳の奥が痛く口が開けづらい。
  • 聴力も低下し聞き取りにくさがある。
  • 口の開閉でカクカク音がなる。
  • 1年以上前に線維筋痛症を発症しリリカを服用中で、あと3ヵ月服用する予定。
  • 顎関節症かなと思い、当院へ来院。

症状

とにかく耳の奥が痛い。

左耳は、こめかみと眉の上方から引っ張られているような感覚が辛い。

トリガーポイント鍼療法

  • 顎関節症
  • 外側翼突筋トリガーポイント

施術部位

咀嚼筋(外側翼突筋、内側翼突筋、側頭筋、咬筋)、眉間、耳前方など

顎の筋肉を中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

耳の症状は、首からきている場合と顎からきている場合があります。

今回のケースは、顎の症状が現れていたため、顎の筋肉である外側翼突筋に原因がありました。

外側翼突筋は、顎関節の奥に位置しているため、鍼治療でないとアプローチができません。

症状経過

1回目:一番細い鍼で施術。

2回目:良くなった実感がある。口が開けやすくなった。眉間の引っ張りはまだある。

3回目:前回より良い。前頭部に鍼を追加。

4回目:耳の奥の痛みがなくなった。口を大きく開けたときだけガクッとなる。眉間の引っ張りは少し残っている。

5回目:疲れてくると引っ張られる感覚が出るが、楽になった。左目が開けやすくなった。顎二腹筋に鍼を追加。

6回目:姿勢により悪くなるときがあるが、調子良い。

7~9回目:1ヵ月後に来院。メンテナンス。終了。

まとめ

当初は、2週間に1回、その後月1でメンテナンスを行いました。

4回目で耳の奥の痛みが消失し、その他の症状も改善しました。

顎の奥の筋肉である外側翼突筋は、線維筋痛症を患っている方にとても有効です。

痛みの抑制がかかることが研究でわかっています。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

なかいし鍼灸院