【症例】めまいのないメニエール病 30代男性

主訴

  • 1週間前にめまいのないメニエール病(左)を発症。
  • 主症状は、耳鳴り(反響、響く)と耳の閉塞感。
  • 8年前に突発性難聴(右)を発症し、現在は治らず固定化されている。
  • 耳鼻科では、内リンパ水腫とストレスが原因と言われ、薬のみの治療をしており、右耳と同じように症状が固定化されると両耳に障害が残るので治したいとのことで、来院。

症状

とにかく、耳鳴りが反響する。

耳の閉塞感が強い。

聴力低下。

めまいは全くない。

トリガーポイント鍼療法

  • 胸鎖乳突筋トリガーポイント
  • 頭板状筋トリガーポイント

施術部位

胸鎖乳突筋、頭板状筋、顎二腹筋、僧帽筋、肩甲挙筋など

頚部がストレートネックぎみで、首の凝りの自覚がありました。

ストレスを強く感じていたので、筋肉の緊張も強く感じました。

耳周りの血流を良くするために、首や耳周りの筋肉に対してトリガーポイント鍼療法を行いました。

間を詰めて週2回治療するよう伝えました。

症状経過

1~9回目:辛さは和らいでいるものの、症状自体の変化はない。

10回目:反響音が今までと違い変化している。良い傾向のような気がする。

11回目:病院で聴力検査をすると聴力が上がっていた。ここ3日間耳鳴りが落ち着いていて反響音もなくなってきた。状態が上向いて気分が良くなった。

12回目:2日悪かったが、また良くなったり日々状態が変化している。

13~15回目:良い日と悪い日を繰り返している。

16回目:病院での聴力検査で前回から少し良くなっていた。

17~19回目:状態が良くなってきている。5日連続で調子良い。

20回目:閉塞感がない日も増えてきた。

21~22回目:調子良い。次回から週1にする。

23回目:1週間ずっと調子良かった。

24回目:病院での聴力検査は、正常値までもう少しだった。若干耳鳴りがあるくらい。

25回目:安定している。次回まで10日あけてみる。

26~29回目:現状維持。聴力が正常値まで回復した。次回は3週間後にする。

30~32回目:日常生活でも不自由がなくなった。終了。

まとめ

メニエール病や突発性難聴などの耳の症状は、発症してから時間が経ったものは治らない場合が多いです。

今回の症例は、発症1週間後に鍼治療を開始したことで、改善しました。

9回目の治療まで全く変化がなかったのですが、10回目から少しずつ耳鳴りが落ち着いていき、最終的に治りました。

根気強く治療を続けていくことが大切と改めて実感しました。

同じような症状でお困りの方は、ご連絡ください。

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