【自律神経失調症の吐き気の治し方】薬を飲んでも治らない方向け

【自律神経失調症の吐き気の治し方】薬を飲んでも治らない方向け
  • 吐き気がひどくて眠れない!
  • 空腹なのに吐き気が止まらず困っている!
  • 薬を飲んでも治らないので、どうしたらいいか知りたい!
  • 吐き気だけでなく頭痛やめまいも併発している!

このような悩みを抱えていませんか?

薬を飲んでも治らないとき、どうしたいいのかわかりませんよね。

自律神経失調症は、不規則な生活習慣やストレスが原因となり様々な症状が現れます。

吐き気もそのうちの症状の一つで、悪化するとめまいや頭痛などが併発し、日常生活を送ることが辛くなります。

そうならないためにも、自律神経による吐き気の知識と治し方を知っておくことは大切です。

この記事では、自律神経失調症で吐き気が起こる理由と治し方(ツボや生活習慣)について解説しています。

是非、参考にしてみてください。

1.自律神経失調症で吐き気が起こる理由

1.自律神経失調症で吐き気が起こる理由

吐き気は、過度な緊張や不安、ストレスが要因となり発生することがあります。

これは正常な防御反応であり、脳にある嘔吐中枢が刺激されることで吐き気が起こります。

自律神経失調症の吐き気の場合は、その嘔吐中枢に加えて自律神経の働きが大きく関わっています。

自律神経は、脳や内臓、血管などの体のあらゆる「働く」「休む」機能をコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経に分かれます。

  • 交感神経…日中の活動時に働く。胃の運動を抑制し消化を遅らせる。
  • 副交感神経…睡眠時や休憩時に働く。胃の運動を活性化させ消化を早める。

胃腸の運動に自律神経が関わっているため、交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、正しい消化ができなくなります。

その結果、吐き気や胃の不快感が現れます。

2.自律神経失調症の吐き気の治し方

薬を飲んでも治らない場合があります。

薬は吐き気を止めるだけの対症療法に過ぎず、自律神経の乱れを治しているわけではありません。

根本的に吐き気を治すには、自律神経を自分で整えることが大切です。

自律神経を整える方法をいくつかご紹介しますので、自分に合いそうなものを選んで実践してみてください。

2-1.自律神経を整えるツボと吐き気のツボ

2-1-1.自律神経を整える合谷(ごうこく)と百会(ひゃくえ)

  • 2-1-1.自律神経を整える合谷(ごうこく)と百会(ひゃくえ)
  • 2-1-1.自律神経を整える合谷(ごうこく)と百会(ひゃくえ)

合谷は、体全体の症状に効果的な手のツボです。

手の甲側を上にした状態で、親指と人差し指の指が交差した場所から、人差し指側へ押していき、痛みを感じるくぼみが合谷です。

親指での指圧やお灸をすると効果的です。

百会は、ストレスなどに効果的な頭のツボです。

頭の中心のライン上で、左右の耳を結んだ交わる部分(頭のてっぺん)が百会です。

人差し指と中指で指圧すると効果的です。

2-1-2.手にある内関(ないかん)とお腹にある中脘(ちゅうかん)と天枢(てんすう)

  • 2-1-2.手にある内関(ないかん)とお腹にある中脘(ちゅうかん)と天枢(てんすう)
  • 2-1-2.手にある内関(ないかん)とお腹にある中脘(ちゅうかん)と天枢(てんすう)

内関は、車酔いなど吐き気を抑えるツボとして有名です。

手首から肘に向かって指を横に3本分の場所に位置し、グッと手を握ると浮き出てくる2本の腱の間が内関です。

親指を当て指圧します。

中脘は、みぞおちと臍の中間にあり、天枢は、臍から指3本分外側の左右にあります。

胃腸の働きを良くするツボで、お灸で温めると効果的です。

合谷台座灸

指圧は、痛気持ちいい強さで3~5秒間ゆっくり持続的に圧迫します。

これを5回程度繰り返してください。

強すぎる刺激は、筋肉が緊張して逆効果になります。

お灸をする場合は、火傷の可能性が低い台座灸がおすすめです。

初めは温度の低いソフトタイプから始めるのが良いです。

同じツボに3回程度続けてお灸をすると効果的ですが、熱さを我慢した状態で繰り返すと火傷をするので、そこだけご注意ください。

2-2.自律神経を整える生活習慣

  • 朝日を浴びる。
  • ゆっくり朝食を摂る。
  • できるだけ20時までには夕食はすませる。
  • 入浴は40℃くらいのお湯に15分程度浸かる。
  • お風呂から上がったら1時間半後に布団に入る。

上記が自律神経を整えるためには大切な習慣です。

まずこの5つを実践すると、体内時計が正常になり自律神経のリズムも改善します。

2-2.自律神経を整える生活習慣

また同時に腹式呼吸も生活の中に取り入れると良いです。

まず、鼻からゆっくり空気を吸い込み、このとき臍の下に空気をためるイメージで行います。

お腹を凹ませるように口からゆっくり息を吐き出します。

肺の中の空気を全部出し切るイメージで、吸うときよりもゆっくり時間をかけて吐き切ります。

それを5分ほど繰り返します。

腹式呼吸は、セロトニンの分泌が増えるので、気持ちが安定し筋肉の緊張が緩和してリラックスできます。

不安や緊張、ストレスがかかっているときは呼吸が浅く、短くなりますので、吐き気で体を落ち着かせたいときは、呼吸に意識を向けてみてください。

2-3.自律神経を整える食生活

食事により腸内環境を整えることは自律神経を整えることと一緒です。

緊張したときにお腹が痛くなった経験があると思いますが、これは心と腸が繋がっていて自律神経が作用している証拠です。

腸は消化と排泄をする以外にも血液を作る源にもなります。

腸内環境が良ければ血流がサラサラで自律神経が安定、悪ければドロドロになり自律神経のバランスが崩れます。

また、幸せホルモンであるセロトニンの約95%は腸壁で作られているので、腸内環境が悪化するとセロトニンの分泌が減少して、メンタル的な不調を招く危険もあります。

腸内環境を整えるためには、1日3食決まった時間に食べることで、食事の間隔は5~6時間がベストです。

自律神経の原料はタンパク質なので、肉や魚、卵などがおすすめです。

ただ食べ過ぎると脂肪が蓄積し腸内環境が悪化するので、抗酸化成分を含む野菜や果物も一緒に食べるのが良いです。

2-4.自律神経を整えるメンタルコントロール

  • 人は人、自分は自分である。
  • 自分の軸をしっかり持つ。
  • 自分なりのルーティーンを決める。

できることからやってみてください。

自律神経が乱れる最大の原因はストレスです。

ストレスの中でも対人関係のストレスは避けて通れません。

人は人、自分は自分です。

しっかり軸を持って他人の言動に左右されないようにしましょう。

「気にしない」という意識よりも「他人は放っておく」という意識でいた方が良いです。

もしイライラ、緊張したりするときには、自分なりのルーティーンを決めておくのもありです。

例えば、深呼吸をする、水を飲む、ツボを押すなど対処することで、気持ちが落ち着き自律神経の乱れを食い止めることができます。

そして1日30分自分だけの自由な時間、ボーっとして何も考えない時間を過ごして気持ちのリセットを図るのもおすすめです。

3.2週間続けてみても吐き気が止まらない場合は鍼治療がおすすめ

3.2週間続けてみても吐き気が止まらない場合は鍼治療がおすすめ

ご紹介した内容を2週間続けてみても効果が現れない場合は、鍼治療がおすすめです。

鍼治療は、自律神経を正常に働かせることができます。

当院の鍼治療によって自律神経の乱れによる吐き気が治った症例をいくつか挙げておきます。

4.まとめ

いかがでしたか?

自律神経の乱れが原因で吐き気が起こる理由と治し方を解説しました。

まずは、2週間程度できることから実践していただき、あまり変化がない場合は、鍼治療を選択してみてください。

自律神経失調症について詳しくはこちら

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