【症例】右腕の痛みとしびれ、右背中の痛み 40代男性

主訴

  • 1ヵ月前から右背中の痛み→首の痛み→右腕の痛みの順に痛みが広がっていき、しびれも出現。
  • 病院で頚椎椎間板ヘルニアと診断され、痛み止めの薬を服用している。
  • 寝るとき痛みが辛い。
  • 字を書くとき痛みが強い。(PCを中心とした事務仕事)
  • 立っている方が楽。長時間歩くと重くなってきてしびれが強くなる。
  • 少しでも字を書くときの痛み、睡眠時の痛みを少なくしたいということで来院。

症状

・肩甲間部、棘下筋、上腕三頭筋、総指伸筋、尺側手根伸筋ラインに痛みとしびれ

・頚部後屈で背中の痛み(+)、右腕しびれ(+)

・頚部右回旋で少し右腕に痛み(+)

・頚部右回旋後屈で背中の痛み(+)

・頚部右回旋後屈、右上肢挙上で症状変化なし

トリガーポイント鍼療法

胸部多裂筋、頚板状筋など肩甲骨周囲からのMPSと判断し、鍼治療を行いました。

頚板状筋トリガーポイント

頚板状筋は、首から背中まで付いている筋肉で、首の痛みや肩甲間部の特に背骨よりの痛みに関係します。

ときに手までしびれを出したりすることもあります。

多裂筋トリガーポイント

今回の症状の根本的な原因はこの多裂筋でした。

多裂筋は、首~腰まで広範囲についており、背骨よりの一番奥にある部分にトリガーポイントがありました。

1回目:鍼が響かない。トリガーポイントに当たっているはずなのに反応しない。

2回目:症状に変化なし。寝れなくて辛い。日中身体を動かすと痛い。仕事は休んでいる。初回より鍼の反応あり。

3回目:変化なし。一進一退。背中の痛みが一番強い。以前より鍼の響きを強く感じるようになった。「おそらくこの反応が正常になってきている反応だろう」と本人様。前向きに捉える。

4回目:夜間痛あり。肘~手首までの痛みはなくなった。Th7、棘下筋、大胸筋が同時に痛む。大胸筋刺鍼追加。

5回目:ほぼ大丈夫。夜も寝れるようになり、良くなった。目標であった睡眠時の痛みと字を書くことができるようになったので様子をみたいとのこと。一旦終了。

6回目:1ヵ月後来院。前ほどではないが、痛みが少しぶり返してきた。その後調子は良いよう。

まとめ

週1で来院されました。

元々鍼治療に慣れている方で、腰痛で鍼治療をよく受けていたそうです。

その際よく鍼も響いており、よく効いていたとのことです。

今回の症状は、他の鍼灸院で治らず、当院へ来院されました。

1~3回目までの治療で本来鍼が響くはずなのに反応がありませんでした。

症状が悪化し過ぎると、このような感覚が鈍る現象が起こります。

そんなケースは、根気強く鍼が反応するまで治療を続けることが大切です。

結果的に鍼が反応するようになって症状も一気に軽減していきました。

鍼の反応、響きは治療効果を出すためには必要な感覚です。

頚椎椎間板ヘルニアについて詳しくはこちら

頚椎椎間板ヘルニア

この記事に関する関連記事