【症例】パニック障害と頚椎椎間板ヘルニア 40代女性

主訴

  • 4ヵ月前から、左肩甲骨から二の腕にかけてしびれが強く、朝は鈍い痛みが広がる。
  • 仕事後に症状が悪化するが、朝が一番辛い。
  • 今は薬だけで治療しており、日に日にひどくなっている。
  • 10年間、パニック障害を患っており、急な不安感、フワフワするめまい、ふらつきが頻繁に起こる。
  • 長年、首こりの自覚がある。

症状

肩の動きで痛みはない。

首を後ろに倒すと痛い。

首を後ろに倒し、左後ろに首を回すと痛い。

触診にて、肩甲挙筋(首の横の筋肉)を押すと、二の腕までしびれが広がる症状の再現が起こる。

トリガーポイント鍼療法

  • 肩甲挙筋トリガーポイント
  • 頭半棘筋トリガーポイント

施術部位

動作分析、触診の結果、肩甲挙筋が一番の原因であり、めまいに関しては頭半棘筋(首の付け根)がめまい時いつも気持ち悪くなることから、その2つの筋肉を中心にトリガーポイント鍼療法を行いました。

肩甲挙筋は、首の横に付いており、重い頭を常に支えています。

めまいやふらつきがある人は、凝りやすい部分です。

頭半棘筋は、長年の首こりで硬くなる部分であり、パニック障害にも有効です。

症状経過

1回目:鍼治療の経験があり、不安もないので、しっかり刺激を入れた。

2回目:1週間後に来院。前回の鍼治療後、一気に良くなって、朝の痛みがなくなった。今朝は少し痛みあり。ストレッチも苦痛なくできるようになった。フワフワするめまいも減ってきた。

3回目:めまいはなかったが、朝と仕事後に肩甲骨周りが痛い。めまいは、今まで立っているときに起こりやすかった。

4回目:2週間後に来院。左腕のしびれが減少。薬を飲まない日もある。今は首の付け根が辛い。薬をやめて2週間経つが悪化していない。パニック障害の症状が出るときは、首が後ろに引っ張られる感じになるが、鍼治療を始めてからは、その感覚がなくなった。

5回目:うつ伏せで鍼治療をしているが、うつ伏せになると閉鎖的になるのでパニック発作が出やすいが、鍼を首にしている間は、気持ち良くリラックスできている。

6回目:嘘のように良くなった。

7回目:1ヵ月後に来院。月1メンテナンスに移行。この1ヵ月で仕事の部署が変わり、ストレスも増えた。パニック障害の薬を飲んで対応している。

8回目:頚椎ヘルニアは問題ないが、今はパニック障害の方が辛い。

9~13回目:気圧の関係で症状が上下する。

まとめ

初回から3回目までは、週1、その後2週間に1回、月1メンテナンスへ移行しました。

頚椎ヘルニアの症状に関しては、6回目でほぼ完治しましたが、従来のパニック障害の症状が強く出るようになりました。

一時期、鍼治療によってパニック発作は落ち着いていましたが、気圧の関係や特に仕事でのストレスによって悪化してしまいました。

パニック障害に対して鍼治療は効果的であるが、それ以上にストレスがかかると、やはり症状が出やすくなります。

いかに精神的ストレス、肉体的ストレスを緩和させるかが重要となる症例でした。

パニック障害は、リラックスできる時間を作ることが大切です。

月に1回でも鍼治療で精神を落ち着かせる時間を作ってみてください。