【症例】背中の痛みで夜眠れない 50代女性

主訴

  • 5日前に背中の中心部に筋肉痛のような痛みが突然発生した。
  • 手持ちの芍薬甘草湯とジェルの消炎剤を使って対処しているが、薬の効果が切れる午前3時頃から激痛で眠れない。
  • 前日に定期健診で胃内視鏡検査を受けて、体に力が入り過ぎていたことが原因かと思っているが、心当たりはない。
  • 早く夜眠れるようになりたいと当院へ来院。

症状

肩甲骨間の背中中心部に痛みがあり、そこから両脇へ痛みが広がっていくイメージ。

体幹を前に屈める、後ろに反る動きで痛い。

体幹を左右に捻る動きでも痛みがある。

トリガーポイント鍼療法

  • 項靭帯と棘上靭帯
  • 多裂筋トリガーポイント

施術部位

棘上靭帯、多裂筋、脊柱起立筋。

触診の結果、Th6付近の棘突起上で激痛があり、このトリガーポイントが根本的な原因だと判明しました。

棘突起とは、体幹の中心部にある骨の出っ張りのことです。

ここには棘上靭帯という靭帯が上方から腰まで付いています。

この棘上靭帯がトリガーポイント化していました。

また、棘上靭帯の近くには体幹を安定させる多裂筋という筋肉が体の奥深くにあります。

その2ヵ所を集中して、トリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:しっかり響かせる。

2回目:2日後に来院。初回より良い。前かがみが楽になった。右に捻ると左の背中が痛い。夜の痛みは変わらない。

3回目:2日後に来院。今朝はぐっすり眠れた。多少の痛みが残っているが、かなり改善した。今日から薬なしでどうなるか様子を見てみる。

4回目:5日後に来院。枕なしで仰向けになると痛いのと左に捻ると右が痛いのみ。その他はOK。

5回目:調子良い。完治とする。

まとめ

夜も目が覚めるほどの激痛だったので、1日おきの鍼治療を行い、早期改善を目指しました。

痛みが出て早めに治療を開始できたので、2週間ほどで完治しました。

同じような症状でお悩みの方は、ご連絡ください。

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