突発性難聴は片耳だけ?片耳に起こる理由と症状・受診の目安を解説

突発性難聴は片耳だけ?片耳に起こる理由と症状・受診の目安を解説

「片耳だけ急に聞こえにくくなったけれど、反対側は聞こえる。

これも突発性難聴なのだろうか」と不安になる方がいます。

電話を耳に当てて初めて左右の違いに気づいたり、耳が詰まったような感じだけで、難聴なのか迷ったりすることもあるでしょう。

反対側の耳で会話ができると、「片耳だけなら軽いのでは」「しばらく様子を見てもよいのでは」と考えがちです。

しかし、突発性難聴は片耳に起こることが多く、日常生活を送れていても、聞こえにくい側の聴力が大きく低下している可能性があります。

この記事では、片耳に起こる突発性難聴の症状や、片耳だけでも注意が必要な理由を説明します。

もう片方の耳への影響やほかの病気との違いにも触れながら、いつ、どこで確認すればよいかを整理します。

1.突発性難聴は片耳に起こることが多い

1.突発性難聴は片耳に起こることが多い

突発性難聴では、片耳の聴力が急に低下することが一般的です。

「片耳だけだから突発性難聴ではない」ということはありません。

朝起きたときに片耳が聞こえにくいと気づく場合も、日中に急な変化を感じる場合もあります。

両耳に症状が出る可能性もありますが、片耳に起こることが多い病気です。

反対側の耳が聞こえると、会話や日常生活をある程度続けられるため、変化を軽く考えてしまうことがあります。

しかし、生活できているかどうかと、聞こえにくい側の聴力がどの程度低下しているかは別です。

片耳だけでも急に聞こえ方が変わったら、早めに耳鼻咽喉科で確認してください。

2.片耳に現れる主な症状

2.片耳に現れる主な症状

2-1.急な聞こえにくさ・聞こえ方の変化

突発性難聴という名前から、片耳が「全く聞こえなくなる」状態を想像するかもしれません。

実際には、音が小さく感じる、電話を左右の耳で聞き比べると差がある、音がこもるなど、聞こえ方の変化として気づくこともあります。

変化が軽く感じられても、その感覚だけで聴力低下の程度は分かりません。

また、反対側の耳で音を聞いていると、片耳の変化に気づきにくい場合があります。

以前との違いや左右差に気づいたら、聴力検査で確かめることが大切です。

2-2.耳鳴り・耳が詰まった感じ

聞こえにくさに加えて、片耳の耳鳴りや、耳が詰まったような感覚が現れることもあります。

人によっては、聞こえにくさよりも「耳が塞がった感じ」のほうが気になるかもしれません。

耳が詰まる感覚には複数の原因があります。

「詰まっているだけ」と決めつけず、急に始まった症状なら耳鼻咽喉科に相談してください。

耳鳴りが続く場合の考え方は、【突発性難聴で耳鳴りが治らない…改善する可能性はある?】でも詳しく説明しています。

2-3.めまいを伴うこともある

突発性難聴では、めまいを伴う方もいます。

一方で、めまいがない方もいるため、「ふらつかないから突発性難聴ではない」とは判断できません。

耳鳴り、耳の詰まり、めまいの組み合わせには個人差があります。

どの症状があるかだけで病名を確定せず、診察と検査を受けましょう。

めまいが続く場合については、【突発性難聴のめまいが治らない…いつまで続く?改善の可能性と対処法】でも詳しく説明しています。

3.片耳だけでも軽症とは限らない

3.片耳だけでも軽症とは限らない

「もう片方の耳で会話できるから、難聴は軽いはず」と考える方もいます。

しかし、片耳に起こっていることと、その耳の聴力低下が軽いことは同じではありません。

聴力検査では、左右それぞれの耳について、音の高さごとにどのくらいの大きさから聞こえるかを調べます。

普段の会話ができていても、聞こえにくい側では特定の高さの音が聞き取りにくくなっている場合があります。

自覚症状だけで「軽度」と判断せず、検査結果を医師に確認してください。

また、片耳の聴力が低下すると、騒がしい場所での会話や、音がどちらから来たかの判断が難しくなることがあります。

静かな場所で会話ができるからといって、生活上の影響がないとは限りません。

これを「反対側の耳に負担がかかり、その耳の聴力も悪くなる」という意味で捉える必要はありません。

4.突発性難聴はなぜ片耳に起こるのか

4.突発性難聴はなぜ片耳に起こるのか

「なぜ右耳だけなのか」「左耳は無事なのに、こちら側だけ悪くなった理由は何か」と疑問に思うかもしれません。

突発性難聴は、検査をしても明確な原因を特定できないことが多い病気です。

内耳の循環障害、ウイルス感染、炎症などが関わる可能性は考えられていますが、個々の方について「この原因で、この側の耳に起こった」と通常は断定できません。

どちらの耳に起こるかを、あらかじめ予測することも困難です。

そのため、「ストレスで右耳の血流が悪くなったから」などと、片耳に起こった理由を1つに決めつけないことが大切です。

原因に関する考え方は、【突発性難聴の原因は?ストレスやイヤホンとの関係も解説】、【突発性難聴はストレスが原因?発症との関係や治るのかを解説】、【突発性難聴と自律神経の関係|ストレスや睡眠不足との関係も解説】で詳しく扱っています。

5.片耳から両耳になることはあるのか

5.片耳から両耳になることはあるのか

片耳に症状が出ると、「もう片方も聞こえなくなるのでは」と心配になることがあります。

突発性難聴は一般に片耳に起こり、片耳に発症したからといって、必ず反対側にも広がるわけではありません。

一方、急な聞こえの低下が両耳に見られる場合もあり、そのときは別の原因も含めて医師による評価が必要です。

「両耳に同時に症状があること」と、「後になって反対側の耳に新たな症状が出ること」も分けて考える必要があります。

今後の反対側の聴力を、片耳の症状だけから予測することはできません。

反対側にも新しい聞こえにくさを感じたら、以前の診断から自己判断せず、耳鼻咽喉科に連絡してください。

6.片耳が聞こえにくいときは突発性難聴以外の可能性もある

6.片耳が聞こえにくいときは突発性難聴以外の可能性もある

「片耳難聴」は、片耳の聞こえが低下した状態を表す言葉であり、それだけで原因や病名が決まるわけではありません。

耳垢や中耳の病気のほか、急性低音障害型感音難聴、メニエール病などでも、片耳の聞こえにくさを感じることがあります。

原因によって必要な対応は異なります。

耳鼻咽喉科では耳の状態を診察し、聴力検査などで、音の伝わる経路に問題があるのか、内耳などに関わる難聴が疑われるのかを調べます。

症状が似ていても、自分で突発性難聴と決めることも、逆に「耳垢だろう」と決めることも避けましょう。

7.片耳だけの変化でも早めに耳鼻咽喉科を受診する

7.片耳だけの変化でも早めに耳鼻咽喉科を受診する

片耳の聞こえ方が急に変わった場合は、反対側が聞こえていても、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

突発性難聴が疑われる場合、診断や必要な治療を遅らせないことが重要です。

数日様子を見てから判断するのではなく、気づいた時点で受診先に相談しましょう。

最初から大学病院を探す必要はなく、まずは近くの耳鼻咽喉科で診察と聴力検査を受けることができます。

診察結果に応じて、さらに専門的な検査や治療が必要なら紹介を受けます。

受診先に迷う方は【突発性難聴は何科・どの病院へ行く?受診のタイミングと病院の選び方】、検査の内容を知りたい方は【突発性難聴ではどんな検査をする?検査方法と診断までの流れを解説】をご覧ください。

なお、聞こえ方の急な変化だけで突発性難聴と診断されるわけではありません。

診断の考え方は、【突発性難聴の診断基準とは?30dB・3周波数・72時間の基準を解説】で詳しく説明しています。

8.片耳の突発性難聴と診断された後に確認したいこと

8.片耳の突発性難聴と診断された後に確認したいこと

診断後は、「片耳だけなら治療も軽く済むのか」「元どおりに聞こえるのか」と気になるかもしれません。

治療方針は、発症からの時間、聴力検査の結果、めまいなどの症状、全身の状態を踏まえて医師が判断します。

片耳の発症というだけで、全員に同じ治療が決まるわけではありません。

受診時には、いつ聞こえ方が変わったか、治療の目的、次の聴力検査の予定、症状が変わった場合の連絡方法を確認しておくと、経過を追いやすくなります。

回復の程度や経過には個人差があるため、片耳という点だけで治るかどうかを判断することもできません。

9.病院の治療で改善が十分でない場合

9.病院の治療で改善が十分でない場合

突発性難聴が疑われる段階では、まず耳鼻咽喉科で診断を受け、必要な治療を検討することが優先です。

治療を始めた後も、聞こえ方や耳鳴りに変化があれば医師に伝え、聴力検査などによる評価を受けてください。

症状が残っているかどうかを、日々の感覚だけで判断する必要はありません。

治療後も片耳の聞こえにくさや耳鳴りが残る場合には、医師と経過や今後の対応を確認したうえで、追加の相談先を考える方もいます。

当院でも、病院で診断・治療を受けた後の症状について相談を受けることがあります。

これは当院の相談内容に関する説明であり、鍼治療による聴力回復を保証するものではありません。

10.まとめ

突発性難聴は片耳に起こることが多く、片耳だけの急な聞こえの変化は見過ごせません。

反対側で会話ができても、聞こえにくい側の聴力低下の程度は分からず、症状だけで原因も確定できません。

急な変化に気づいたら、まず耳鼻咽喉科で診察と聴力検査を受けてください。

診断後は、検査結果と治療方針を医師と確認しながら経過を見ていきましょう。

突発性難聴でお悩みの方へ

突発性難聴でお悩みの方へ

なかいし鍼灸院は、広島で突発性難聴について相談できる鍼灸院です。

片耳の聞こえにくさが急に始まった方は、先に耳鼻咽喉科を受診してください。

そのうえで、病院での診断・治療後も症状が気になる方は、現在の状況をご相談いただけます。

当院では、発症から3ヶ月以内を相談の目安としています。

これは医学的な治癒期限を示すものではありません。

発症時期や検査・治療の経過を伺い、相談内容を確認します。

参考文献

1.American Academy of Otolaryngology–Head and Neck Surgery. Clinical Practice Guideline: Sudden Hearing Loss (Update). 2019. https://www.entnet.org/quality-practice/quality-products/clinical-practice-guidelines/sudden-hearing-loss-update/

2.National Institute on Deafness and Other Communication Disorders. Sudden Sensorineural Hearing Loss (SSHL). https://www.nidcd.nih.gov/health/sudden-deafness

3.National Institute on Deafness and Other Communication Disorders. What Is Ménière’s Disease? https://www.nidcd.nih.gov/health/menieres-disease

4.Unilateral Hearing Loss: Understanding Speech Recognition and Localization Variability. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5321788/

運営者情報

運営者情報
会社名 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」
代表者 代表取締役・院長 中石真人
経歴 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校

トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。

資格 鍼灸師・柔道整復師
創業 平成24年9月3日
所在地 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702
電話 050-1255-9166

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