突発性難聴で耳が痛いことはある?痛みがある場合に考えたい原因を解説

突発性難聴で耳が痛いことはある?痛みがある場合に考えたい原因を解説

「急に聞こえにくくなり、耳も痛い。これは突発性難聴の症状だろうか」「突発性難聴と診断された後に耳が痛くなった。悪化したのだろうか」と不安になる方もいるでしょう。

耳の痛みは、突発性難聴の典型的な症状ではありません。

耳が痛くて聞こえにくい場合は、中耳炎や外耳炎など、別の原因も考える必要があります。

一方、痛みがあるという理由だけで突発性難聴を否定することもできません。

この記事では、耳の痛みとほかの症状との違い、考えられる原因、受診の目安を順に説明します。

1.突発性難聴と耳の痛み

1.突発性難聴と耳の痛み

突発性難聴では、突然の聞こえにくさに加え、耳鳴り、耳が詰まった感じ、めまいなどが現れることがあります。

しかし、耳の痛みは代表的な症状には含まれません。

当院に来院された突発性難聴の患者さんでも、耳痛を訴える方はごく稀です。

これは当院での臨床上の印象であり、一般的な発生頻度を示すものではありません。

「痛みがあるから突発性難聴ではない」とは判断できません。

聞こえの変化と耳の痛みが同じ時期に起きていても、それぞれの原因を診察しなければ分からないためです。

急に聞こえにくくなったときは、痛みの有無にかかわらず、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

聞こえにくさ以外の症状については、【突発性難聴の初期症状|耳の違和感・つまり・耳鳴りを放置しないために】で詳しく説明しています。

2.突発性難聴でみられる症状と「痛み」の違い

2.突発性難聴でみられる症状と「痛み」の違い

突発性難聴でみられる耳のつまりは、「水が入ったような感じ」「耳をふさがれた感じ」「圧迫される感じ」などと表現されます。これを耳閉感といいます。耳鳴りや、音が普段と違って聞こえることもあります。こうした感覚と、耳の中がズキズキする、刺すように痛むといった耳痛は、同じものとは限りません。

もっとも、症状を表す言葉には個人差があります。「痛い」と感じる場所や、いつ、どのように痛むかを診察時に伝えることが大切です。当院では、耳閉感や音の響き、音のうるささを「耳が痛い」と表現された方は特に経験していませんが、言葉だけで原因を決めることはできません。

耳鳴りやめまいなどを含めた症状の全体像は、【突発性難聴の症状|聞こえ方・耳鳴り・耳のつまり・めまいを解説】も参考にしてください。

3.突発性難聴と診断された後に耳が痛くなった場合

3.突発性難聴と診断された後に耳が痛くなった場合

診断を受けた後に耳が痛くなると、「聴力がさらに悪くなったのでは」と心配になるかもしれません。

しかし、新たな耳痛だけで、難聴の悪化や回復の状態は判断できません。

痛みは、聞こえの変化とは別の原因で起きている可能性もあります。

当院で耳痛を訴えた方は、発症した瞬間よりも、難聴が続く中で後から痛みが出たケースがほとんどでした。

「耳の中がツーンとする」という訴えもあります。

その痛みが突発性難聴そのものから生じたかどうかは、当院の経験だけでは判断できません。

痛みが続く、強くなる、耳だれが出るなどの場合は、診断を受けた耳鼻咽喉科へ相談し、新しい症状として耳の状態を確認してもらいましょう。

4.耳が痛い・聞こえにくい場合は別の病気も考える

4.耳が痛い・聞こえにくい場合は別の病気も考える

耳の痛みと聞こえにくさが同時にあると、どちらも突発性難聴によるものだと考えたくなるかもしれません。

しかし、中耳炎、外耳炎、鼓膜の炎症などでも耳が痛くなり、聞こえにくさを伴う場合があります。

また、耳に異常があるように感じても、のどなど耳以外の場所から痛みが伝わっていることがあります。

当院でも、「耳が痛く、聞こえにくい」という方が、耳鼻咽喉科で中耳炎と分かった例があります。

この経験から個々の方の原因を推測することはできません。

痛む場所や痛み方だけで病名を決めず、耳の診察と必要な聴力検査を受けることが大切です。

耳の状態を診察し、聴力を調べることで、原因を区別する手がかりが得られます。

5.首の痛みや強い凝りと突発性難聴の関係

5.首の痛みや強い凝りと突発性難聴の関係

突発性難聴を発症する前に首が痛かったり、強く凝っていたりすると、「首の不調が原因だったのでは」と考える方もいるでしょう。

しかし、首の痛みや凝りが突発性難聴の原因、あるいは前兆であると確立しているわけではありません。

発症前に首の症状があったという時間的な順序だけでは、因果関係は判断できません。

当院には、発症前の首の違和感や痛み、強い凝りについて話される患者さんがいます。

一方で、それが難聴を引き起こしたかどうかは分かりません。

首の症状が気になっても、急な聞こえの変化への対応を遅らせず、まず耳鼻咽喉科で聴力を確認してください。

首の痛み自体が強い、あるいは続いている場合も、別途医療機関へ相談しましょう。

6.耳の痛みがあるときの受診の目安

6.耳の痛みがあるときの受診の目安

急に聞こえ方が変わった場合は、耳が痛くなくても、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

耳も痛い場合は、その痛みの原因も一緒に確認する必要があります。

耳だれがある場合や、耳の痛みが強い場合も、自己判断で放置せず相談しましょう。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、急な難聴や、耳の痛み・耳だれを伴う難聴について、早めの耳鼻咽喉科受診を勧めています。

すでに突発性難聴と診断されていても、新しい耳痛が出た場合は、診断を受けた医療機関に伝えてください。

顔が動かしにくい、強いめまいがあるなど、ほかの新しい症状も伴う場合は、速やかな医療機関での評価が必要です。

当院でも、耳そのものが痛い方には、まず耳鼻咽喉科で原因を確認するようお勧めしています。

7.突発性難聴と診断された後に確認したいこと

7.突発性難聴と診断された後に確認したいこと

耳鼻咽喉科で突発性難聴と診断されたら、まず医師と相談して治療を進め、指示された時期に聴力を確認しましょう。

痛みが軽くなったとしても、それだけで聴力が回復したとは判断できません。

反対に、痛みが残っていることだけで聴力が悪化したともいえません。

聞こえ方の自覚と聴力検査の結果をあわせて経過を確認することが大切です。

受診時には、痛みがいつから始まったか、どの場所がどのように痛むか、聞こえ方にも変化があったかを伝えると、新しい症状を確認する手がかりになります。

痛みが続く場合は、次回の定期受診を待つべきかも含めて耳鼻咽喉科へ相談してください。

8.病院の治療で改善が十分でない場合

8.病院の治療で改善が十分でない場合

耳鼻咽喉科で治療を受けても、聞こえにくさや耳鳴りなどが残る場合があります。

そのときは、現在の聴力や今後の経過観察について、まず担当医に確認してください。

新たな耳痛が続いている場合は、残った難聴とひとまとめにせず、その痛みも相談することが大切です。

なかいし鍼灸院では、病院で突発性難聴の診断・治療を受けている方、または治療を受けた方について、発症からの経過や現在の症状を確認したうえで鍼治療を検討しています。

鍼治療で聴力や耳鳴りが改善することを保証するものではありません。

9.まとめ

突発性難聴で耳の痛みは典型的な症状ではありません。

耳が痛くて聞こえにくい場合は、中耳炎や外耳炎など別の原因も考え、耳鼻咽喉科で確認することが大切です。

痛みの有無だけで突発性難聴を判断することはできません。

急に聞こえ方が変わった方は早めに受診し、診断後に新しい耳痛が出た方は担当の耳鼻咽喉科へ伝えてください。

痛みだけで聴力の変化を推測せず、診察と聴力検査をもとに判断しましょう。

突発性難聴でお悩みの方へ

突発性難聴でお悩みの方へ

まず耳鼻咽喉科で耳の痛みと聞こえにくさの原因を確認し、必要な治療を受けてください。

そのうえで、突発性難聴と診断され、「治療中や治療後も聞こえにくさや耳鳴りが残っている」「病院の治療と並行して鍼治療も検討したい」とお考えの方は、広島のなかいし鍼灸院へご相談ください。

特に発症から3ヶ月以内の方は、現在の治療状況も含めてお話を伺います。

LINEでは、発症した時期、これまでに受けた治療、現在困っている症状を、分かる範囲でお知らせください。

耳の痛みもある場合は、いつから、どこが、どのように痛むか、耳鼻咽喉科でどのような説明を受けたかもお伝えください。

聴力検査の結果がお手元にあれば、その画像も経過を確認する参考になります。

いただいた内容をもとに、当院での鍼治療の考え方や通院についてご案内します。

病院での治療や経過観察を大切にしながら、残っている症状について相談をお受けします。

鍼治療による聴力の回復や症状の改善を保証するものではありません。

参考文献

1.日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の病気」

2.日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の症状」

3.日本聴覚医学会「急性感音難聴診療の手引き 2018年版」

4.厚生労働省 e-ヘルスネット「突発性難聴について」

運営者情報

運営者情報
会社名 株式会社HARI51「なかいし鍼灸院」
代表者 代表取締役・院長 中石真人
経歴 高陽東高校→明治鍼灸大学→朝日医療専門学校

トリガーポイント・ファシアリリース専門鍼灸院として、症状の改善はもちろん、自分の健康を自分の力でコントロールできる人を一人でも多く増やすことを理念に掲げ、日々施術にあたっている。

資格 鍼灸師・柔道整復師
創業 平成24年9月3日
所在地 広島市中区上八丁堀4-28松田ハイツ702
電話 050-1255-9166

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