【症例】腰椎すべり症、変形と筋萎縮がある腰痛 70代女性

主訴

  • 介護での中腰姿勢が痛い。その姿勢から元に戻すときはもっと痛い、伸びにくい。
  • 長時間同じ姿勢や歩行時は重だるい。
  • 1年以上前から腰痛はあり最近痛みが強くなった。
  • 整形外科で「すべり症」と言われた。

触診

腰椎後弯が強い、側弯もある。

腰の筋肉の萎縮が強い。

トリガーポイント鍼療法

多裂筋トリガーポイント

【治療部位】

多裂筋、最腸筋、腸肋筋、肋骨突起付着部、殿筋など

筋萎縮を伴う長年の腰痛は、時間がかかります。

今回は多裂筋のトリガーポイントを中心に、週2回、8回治療を行いました。

1回目:治療後少し軽くなった。

2回目:普段、仰向けで寝ると痛いのに痛みがなく楽だった。

3回目:中腰はあまり痛くない。今は重だるさが主症状。

4~7回目:中腰からの立ち上がりの痛みがなくなった。重だるさが残っている。

8回目:少しずつだるさもとれているが完治はしていない。日常生活に支障がないので終了。

元々腰痛があり、普段の痛みのレベルまで5回の治療で治りました。

その後完治を目指し治療を行ったが8回で終了しました。

改めて、筋萎縮を伴う疾患は完治に時間がかかることがわかりました。

治療側と患者側で治療目的をもって、どの痛みレベルまで治すのかインフォームドコンセントが必要です。

変形性腰椎症・腰椎分離すべり症について詳しくはこちら

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