【症例】不安感のある腰痛 30代男性

主訴

  • 2ヵ月前から腰に不安感がある。
  • 10年前に腰椎ヘルニアの既往があり、痛みはそのときになくなった。
  • 病院では、骨に異常はなく腰痛と診断された。
  • 不安感が強いので、コルセットを巻いて安静にしている。

症状

前かがみの姿勢が一番辛い。

右に体幹を捻ると痛い。

ビリビリするような痛みがある。

トリガーポイント鍼療法

  • 多裂筋トリガーポイント
  • 大殿筋トリガーポイント

施術部位

触診やエコー観察により、軽度の筋肉の硬さと血行不良がみられました。

特に体幹を固定する多裂筋(腰の一番奥にある筋肉)やお尻の大きな筋肉である大殿筋をメインにトリガーポイント鍼療法を行いました。

症状経過

1回目:不安感があり痛みに敏感になっているため、細い鍼で刺激を抑えて施術。

2回目:前かがみの痛みがなくなった。全体的な痛みはほとんどない。不安感が少し残っている。

3回目:2週間後に来院。腰の捻りで少し痛みがあった。今度は首が突っ張る。首にも施術。

4回目:腰は違和感程度。首の張りの方が気になるようになった。

5回目:1ヵ月後に来院。腰に少し痛みを感じる程度。不安感はなくなっている。メンテナンスに移行。

まとめ

昔に強い腰痛を経験した人は、またあの腰痛が起こるのかと不安感に襲われることがよくあります。

コルセットを巻き痛みが出ないように対処していると、筋肉が弱くなり、余計不安感で強くなります。

今回の腰痛もそのひとつです。

まずはコルセットを外し、多少痛みがあっても動かしながら治していくことが大切です。

動かすことで筋肉の血行も改善し、不安感もなくなっていきます。

鍼をすることで、筋肉が柔らかくなっていきますので、勇気を出して動かすことが重要です。

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