腰痛で病院を選ぶポイント「何科を受診するべき?」

腰痛で病院を受診しようと思ったとき、何科を選択すれば良いのでしょうか?

たかが腰痛だと思い、そのままの状態で放置しておくことは、今後の生活に少なからず影響を与えます。

早めに対処することが腰痛を治すための第一歩です。

しかし、腰が痛くなったとき何科を受診したらいいのか悩んでしまいませんか?

腰痛の状態や原因、診断など何を目的に病院に行くのかによって選択が変わります。

医療機関の専門性の違いによって、受診する病院も違います。

病院では腰痛に対して、どのような治療を行うのか、検査をするのか知っておくことは、病院を選ぶ上で大切です。

これからは、患者が病院を選ぶ時代です。

このブログでは、自分の腰痛がどのタイプに当たるのかを知って、正しい医療機関へかかることを目的に書いています。

病院選びの参考にしてみてください。

1.腰痛の発生の仕方は人それぞれ

腰痛

腰痛になった瞬間は覚えていますか?

  • 知らないうちに痛くなった
  • 気づいたときには痛くなっていた
  • 痛くなった原因がわからない

ほとんどの人は、なぜ腰が痛いのか、いつから腰が痛いのか覚えていないのです。

そのため、痛みがひどくなってから、どうしたらいいか迷います。

例えば、転倒して腰を打ったり、重い物を持って腰が痛くなったりすれば、なぜ腰を痛めたかすぐわかります。

その場合は、整形外科へ行くことを思い浮かべるでしょう。

しかし、腰が痛くなった原因がわからないときは、とても困ります。

痛いということは、それなりの原因があるのです。

まずは、その原因を日々の過ごし方の中から探してみましょう。

2.腰痛になった思い当たる原因はありませんか?

  • 日ごろの姿勢の悪さ
  • 運動不足または運動のし過ぎ
  • 肥満
  • 加齢
  • ストレスや疲労感

などが挙げられます。

例えば、特にデスクワークをしている人は、「何もしていないのに痛くなった」と言う方がいますが、毎日同じ姿勢でいることが多いから痛くなるのです。

腰痛は「何かしたから痛くなるのではない。何もしていないから痛くなる!」ということです。

このように、腰痛になった原因を自分なりに考えてみると、何科を受診したらいいかわかります。

上記のような原因に心当たりがある方は、腰痛全体の80%以上を占めます。あなただけではありません。

この場合は、ペインクリニックや整形外科、鍼灸院などの治療院を受診することをおススメします。

ほとんどの腰痛の原因がこれに当たりますので、まずは、病院でいえば整形外科かペインクリニックでしょう。

3.しっかり検査をしたいなら整形外科へ

病院受診

レントゲンやMRIなど体の構造上の原因が詳細に知りたい人は、整形外科を受診すべきでしょう。

画像診断により、骨、神経が問題なのかだけはわかります。

あくまで構造上に問題があるかは判明します。(ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折など)

受診する際は、設備が整っているかどうかも判断材料です。

場合によってはMRIを置いていない整形外科もあります。

詳細に体の状態を知りたいなら、MRI検査ができる病院を選ぶべきです。

また、湿布や薬だけを出される病院はやめた方がいいでしょう。

整形外科にリハビリ施設が併設されているところの方が良いと思います。

痛みに対する治療ができる設備が整っているのか見極めて整形外科を受診してみてください。

4.痛みに対する治療をしたいならペインクリニック、鍼灸院などの治療院へ

詳細に検査をすることに長けている整形外科に比べ、ペインクリニックや鍼灸院は、痛みに対して直接アプローチすることができる痛みの専門院です。

ペインクリニックでは、基本手術を伴わない治療を中心に神経ブロック注射やトリガーポイント注射など注射により痛みを取る治療が行われます。

鍼灸院も同様に痛みの原因部位に対して直接刺激を入れることができる治療を行うため、筋肉やその他の軟部組織が原因で起きている痛みに対しての治療に長けています。

5.自分の目的に応じた医療機関を受診することが大切

自分の目的に応じた医療機関はどこがいいのか考えてみましょう。

詳細に検査をしたいなら整形外科、すぐ痛みを取りたいならペインクリニックや鍼灸院などの治療院で痛みを専門に扱っている医療機関を受診すべきです。

6.腰痛の中には危険なサインも

一般的な腰痛は腰に原因があることがほとんどですが、腰に原因がないケースもあります。

例えば、胃や膵臓などの内臓から腰や背中に痛みが出ている場合です。

食事やアルコールを摂取した後に腰の痛みがひどくなったり、逆に和らいだりする場合は内臓疾患を疑った方が良いです。

また、尿路結石は片側の腰が激痛になり、婦人科疾患では卵巣や子宮が原因で腰痛が起こることもあります。

このように体の危険なサインとして腰の痛みを出していることもあります。

腰だけでなく、体の内面の異常に心当たりがある人は、内科や泌尿器科、婦人科などを受診した方がいいでしょう。

生命に危険がある場合もあるので、気になる方は、安心するためにも病院を受診しましょう。

7.心配ならまずは整形外科

しかしながら、心配ならまずは整形外科を受診するのが賢明です。

たとえ、今の腰の痛みが整形外科の対象でなかったとしても、違う科を紹介してもらえます。

まずは、自分の腰の状態がどのようになっているのか検査してもらい、そこからどのように治療していけば良いか考えることが大切です。

8.まとめ

いかがでしたか?

自分の症状、目的によって何科を受診すべきかわかったと思います。

これからの時代は、患者が病院を選ぶことが大切です。

何科を選ぶだけでなく、その科でどのような治療が行われ、自分の症状が合うかどうかをしっかり見極めることが腰の痛みを取るために重要です。

そのためには、受診をする前にしっかり情報を収集することから始めてみてください。

同じ科でも病院によって対応は様々です。

原因を調べ、診断するだけの医療機関ではなく、積極的に治療できる医療機関を受診しましょう。

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